第191話 洛陽炎上
[5/5]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
手を解き顔を上げた。
「弘農王、寛大な心に感謝いたします」
「そなたは何故此処にいるのだ。ここは董仲穎の屋敷のはず。それに火事のようだが」
劉弁は不安気な様子で部屋の周囲を見ていた。室内には焦げ臭い煙が漂っていた。劉弁は着物で口元を覆い煙を吸わないようにした。
「現在、義兄は洛陽と目の鼻の先で軍を駐屯させております。私は義兄の命令で弘農王をお探ししておりました。勿論、皇帝陛下も保護するため既に動いております」
真悠は顔を上げ劉弁につげた。劉弁は驚いた顔で真悠の話を聞いていた。
「劉車騎将軍は助けに来てくれたのか? この部屋に閉じ込められ外のことがよくわからない」
劉弁は安堵した表情で真悠のことを見ていた。
「義兄上は皇帝陛下と弘農王の保護を第一と厳命されました。詳しい話はこの屋敷を脱出したらご説明いたします。まずは脱出するために私達に付いてきてください」
真悠は劉弁を連れて屋敷を立ち去ることにした。劉弁も緊迫した状況を察してか大人しく真悠達に付いていった。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ