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普通だった少年の憑依&転移転生物語
【ハリー・ポッター】編
166 ウィーズリー家に訪問
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ウィーズリーおばさんが言葉に悪意や皮肉はなく、純然たる善意だった。

知識≠ニしてボクのダーズリー家での待遇を知っているらしいロンは、苦笑しながらウィーズリーおばさんの言葉を、ボクが受け取りやすい様に言い換えてくれる。

「……まあ、難しく考えず田舎のお祖母ちゃんの家に来た>氛汳度の感覚で過ごしてくれればいいさ」

「ロンの言う通り、何も無いところだけど、ゆっくりしていてちょうだい。……さぁ、入った入った夕御飯はもう出来ているから」

「モリー助かるよ、お腹がぺこぺこだったんだ」

車庫にひとりでに入っていくフォード・アングリアを見ながら、三人に続いて【隠れ穴】へと入った。

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

ロンの妹のジネブラ──ジニーと友誼(ゆうぎ)を結んだり、パーシーとロンとボクの三人で魔法使いの起源≠ノついて討論したり、フレッドやジョージと箒に乗る練習をしたりしている内に瞬く間に数日が経過する。

【隠れ穴】でのここ数日間の生活は、大変すばらしいものだった。

……ちなみにハーマイオニーから届いた手紙には、ハーマイオニーは既に来期の勉強を始めている(むね)(したた)められていて、それをロン一緒にハーマイオニーらしい≠ニ笑い合ったりもした。

閑話休題。

そんなある日、暫定的にボクが使える様に(しつら)えてもらっていたビル──ウィーズリー一家長男が使っていた部屋から階下に降りると、見覚えのある茶封筒を見掛ける。

「ほら、ダンブルドアは君がここに居る事もお見通しだったみたいだね」

ウィーズリーおじさんから渡されたのは、宛名の欄にボクの名前が緑色のインクで記入されているホグワーツからの手紙で、前年同様に9月1日に【キングズ・クロス駅】より出発≠キる事と、必要な教材が記されていた。

……どうやらダンブルドア校長はウィーズリーおじさんの言うように、全て──かは判らないが、少なくともプリベット通りからオッタリー・セント・キャッチポール村にボクが来ていることくらいは、()うの昔に知っていたらしい。

「どれどれ、今年の教材は…?」

ボクたちは5人は、一斉に手紙を開いていく。

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