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普通だった少年の憑依&転移転生物語
【ハリー・ポッター】編
165 夏休み
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れは云うなれば逆<zームシック≠ナあり──そして…

「……夢…?」

――「Exactly(イグサクトリー)──その通りにございます」

「ロン!」

我ながら女々しいことこの上ないが──今ボクが見ているこの光景(だんわしつ)を夢と暫定した瞬間、後ろから聞きたくて聞きたくて仕方がなかった──ロンの声が聞こえた。……後ろを見れば、そこにはやはりロンの姿が。

ロンの姿を認めて直ぐに詰め寄ってしまったのは、きっと仕方のないこと。……何故かは判らないが、その声は夢なんかじゃない≠ニ断定出来た。

「おーおー、その様子だとダーズリー家じゃあ中々に中々な扱いを受けているみたいだな」

「……うん。早速で悪いけど、ボクはロン──だけではないけど、訊きたい事がある」

「奇遇だな。実は云うとアニーにはちょっくら()きたい事があるんだな、俺も」

ロンと目を合わせ、何となくだがボク同じような疑問≠ェ目の中に宿っているのを確認して──せーの≠ニ息を合わせてボクとロンは互いに向けて同じ質問をする。

「どうして手紙の返事をくれないないの?」「どうして手紙の返事をくれないんだ?」

「……えっ…?」

「……その様子だと、やっぱりか…」

お互い同じ質問なのもそうだが、それよりも、その後のロンの納得した様な頷きが気になった。……どうやらロンの方にも──このロン様子からするとハーマイオニーやラベンダーの方にもボクの手紙は届いていないらしい。

……目配せ(アイコンタクト)で続きを促せば、更にロンは続けてくれる。

「今のアニーの反応で確信した。……ハーマイオニーもアニーからの手紙が無いことを心配していたから、おかしいとは思っていたんだ。……だから来週辺りになっても報せが届かなかったら、父さん母さんと一緒にプリベット通りまで迎えに行く事を決めていたんだ」

「そっか…」

何と云うか──凄く安心した。終わり(ゴールテープ)が見えた気分になりさえする。……そして頃合いを見計らい、実は気になっていた事を聞いてみる。

「ところで、ロンはどうやってボクの夢に入って来れたの?」

「……“腑罪証明(アリバイブロック)”って、【めだかボックス】のスキル郡の中でもかなり便利なスキルだよな…」

「ああ、なるほど…」

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

―まぁ、普通に考えるなら、手紙を止めているのはアニーが俺やハーマイオニーと手紙のやり取りをされるのを困る奴だろう。……あ、手紙は前までのペースで出してくれ。下手に勘繰られてもウマくないしな―

ロンはそう言い残してボクの夢から──恐らくは“腑罪証明(アリバイブロック)”で去って行ってしまったが、その後もまた時たまボク
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