暁 〜小説投稿サイト〜
ゲーム風スキルは異世界最強なんだよ!・ω・`)ノ
3話「犬さん、狐娘を助けるA」
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取れないシミのようなモヤモヤな疑問があるような気がする。
そもそも、こんな山だらけの場所に山賊が出るはずがない。
ああいう仕事は交易ルートでやらないと、儲けが出ないはずだ。
あ、そういえば、僕がチン●を切断した山賊Bと山賊Cが――意味深な断末魔を上げていた。

ーーーー
「だ、誰……アッー!」
「あ、あの姿はっ……アッー!」
ーーーー
しかも、あいつらは口封じとか言っていた上に、僕の姿を事前に知っていたようだ。
つまり、山賊達は――僕に会うために行動しているモーニャンの大きな尻尾を見ながら、彼女を後ろから追跡していたのではないだろうか?
うっかり狐娘の愛らしさに負けて、下半身の性欲が抑えきれなくて、途中で彼女を襲ってしまったから仕事に失敗しただけ。
本当は僕の居る場所までモーニャンに案内させた後に、不意打ちをかけて殺すつもりだったのでは?
そうなると、この状況で、僕を殺害して最大の利益を得るのは――

「……そうか!謎は全部解けた!」

「え?ワァン様?どうしたの?」 驚いた拍子に、巫女服が少し脱げて色っぽい。

「こんなところに山賊がいる訳がない!
つまり、あいつらは叔父が差し向けた刺客だったんだよ!
この領地を手に入れるために、正式な後継者である僕が邪魔になったんだ!
モーニャンの後ろを人間どもに追跡させて、僕ごと始末しようとしてたんだよ!」

「え?そ、そうだったの!?
ワァン様の推理力すごいよー!」

モーニャンの大きく広がるきつね耳がピョコピョコ動いた。
どうやら、三歳児とは思えない僕の推理力に感動したようだ。やったぜ。

『こらこらwwww僅かな情報で断定するのは良くないwwww』
『だが……有り得る話だな……』
『合理的に現状を説明できますお』

叔父が保有する兵力が、たった五人という事もないだろう。
父親が保有していた兵隊とかも居るはずだ。
人間は物量が凄い生き物。下手したら百人くらい兵を養っているかもしれない。
僕はわざとらしく、危機感を煽る感じで叫ぶ事にした。

「このまま家に帰ったら、きっと殺される!
モーニャンも酷い目にあう!」

「そんなー!?
安定した生活を送れると思ったのに散々だよぉー!」

「大丈夫だ!僕に考えがある!
とりあえず、ナイフ格闘術だけだと不安だから……投石術を取得して練習してくる!
モーニャンはたくさん石を集めてくれ!
邪神どもは索敵な!」

「え?邪神?
ワァン様は何を言っているの?」

狐娘が可愛らしく首を傾げた。狐耳も少し斜めになっていて可愛い。
僕は彼女に抱きつきたくなる衝動を抑えながら、強い意志とともに言い切った。

「今を生き残るために必要なんだ!
頑張れ!モーニャン!
僕の言うとおり
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