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ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
真・魔人-ファウスト・ツヴァイ-part2/怨念の鎧
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変身し、巨大化したファウスト・ツヴァイ。
ツヴァイはすかさず、サイトたちに向けて闇の炎〈ダークフレイム〉を飛ばした。
「わあ!」
急いで、自分がいた建物から降り、闇の炎から直撃を免れたが、今の攻撃で三人が上っていた建物は爆発に飲まれ、爆風で三人は大きく吹き飛ぶ。
「く…」
地面の上に叩き作られたが大したダメージはない。だが、立ち上がった時にはサイトたちに向かってファウスト・ツヴァイが寄ってきていた。
彼に意識を失った状態で背負われているハルナのポケットに、前回にて劇場の前で拾ってきた彼女の学生手帳を入れると、ルイズの方に振り向く。
「ルイズ、ハルナを連れて先に行け!春野さんたちに知らせろ!ここは俺が食い止める!」
「ちょ、待ちなさいよ!私一人でハルナを運べっていうの!?」
ルイズ一人ではさすがに人ひとりを運ぶのは体力的にきつい。
「大丈夫ですか!?」
するとここで、まさに良いタイミングで、ラ・ロシェールに駐在していたトリステイン兵が二人ほどやってきた。
「ちょうどよかった、兵士さん!この子たちをお願いします!」
「ちょ、こら!サイト、ご主人様を置いて行くんじゃ…」
半ば押しつけがましく、自分と気絶しているハルナを兵士に預け、サイトはそのままファウストを食い止めんと、町のほうへと走り出してしまう。
「お、おい君!」
「仕方ない、貴族様とこのお嬢さんを連れて、いったん退くぞ!」
「ああもう!いちいち人の言うこと聞かないんだからぁ!」
ルイズたちを押し付けられた兵士たちはサイトを引き留めようとしたが、予想以上にサイトがすばしっこかったこともあって彼を見失い、且つ黒い巨人が町を破壊し始めていたこともあって、押し付けられたルイズたちを連れて避難先へ向かうしかなかった。
最後に残されたルイズの、サイトの自分に対する扱いへの不満が漏れたのは言うまでもない。



二人が去ったのを確認し、サイトはウルトラゼロアイを取り出す。すると、ゼロがサイトの中から彼に話しかける。
『しかし、これはこれで好都合だったかもな』
『ああ、そうだな。もし、ファウストがハルナのままだったら…』
確かに、都合が良くなったと思う。なぜなら、ハルナがファウストでなくなったから、彼女と戦わずにすむことができるからだ。あのままウェザリーがハルナに戦わせたままでいたら、自分たちは手を出せないままだったかもしれない。しかし、ウェザリーは大胆にも闇の力を再び自分に戻し、自らついに手を下してきた。
『ハルナがファウストじゃなくなった今なら、思いっきりやれる!』
サイトは心の中で強く意気込んだ。ウェザリーは確かに、かつては邪まな欲望を抱く貴族のせいで愛する家族を奪われた身とは聞いたが…だからといって、ハルナやこの国で出会った人たちにし
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