暁 〜小説投稿サイト〜
提督はBarにいる。
〆は麺類♪

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 さてさて、アサリがまだ残っているから、ここから4種類のパスタを作ろうか。

 先程洗ったアサリを、もう少し念入りに洗っていく。ボウルで何度か水を変えながら、水に濁りがなくなるまで洗う。コレをしないと生臭いパスタになっちまうからな。あ、この時同時進行でパスタ茹でるの忘れずにな。

 アサリが洗い終わったら、まとめてやるから大きめのフライパンにオリーブオイルとニンニクのみじん切り、種を取り除いた鷹の爪を入れる。辛いのが好みなら種は少し位残したらいいアクセントになる。

 香りが立ってきたらここで1/4を別のフライパンに移す。オリーブオイルごとな。大きいフライパンには白ワイン、小分けにした方には小口切りにした長ネギと日本酒、そして醤油を振って蓋をして酒蒸しに。

 2〜3分で貝の口が開くハズだから、香り付けに黒胡椒を少々。そのまま煮汁が半分位になるまで煮込んでいく。この位になるとアサリの出汁が出て煮汁が白濁してくるハズだ。

 ここまできたら大きいフライパンの中身を三等分にする。ウチのキッチンはコンロが6つあるから対応出来ている。まったく、妖精さん様々だぜ。



 4つのフライパンを同時に仕上げていく。各フライパンに茹でたてのパスタと茹で汁をお玉で1〜2杯。上手く具材と絡まったらフライパンのひとつはもう盛り付けだ。仕上げにイタリアンパセリかバジルを千切って散らしたら完成だ。

「ほい、まず一皿目『Vongole bianco』……ボンゴレビアンコだ。」

 更に行くぞ。先程同様にパスタと茹で汁、先日作ったジェノベーゼソースを加えれば、

「ほい二皿目、『Vongole verde』……緑のボンゴレだ。」

 更に先程のジェノベーゼソースをトマトソースに変えれば、

「さぁ三皿目、『Vongole rosso』……赤のボンゴレだ。」

 このトマトソースは先日作ったアラビアータソースを使っても美味いぞ。辛いから酒によく合う。さぁ、ラストだ。和風に仕上げたフライパンにも同様にパスタと茹で汁を加え、皿に盛り付けたら刻み海苔と糸唐辛子を散らす。

「ほいこれでラスト、『和風ボンゴレ』だ。」

 以上、『提督特製4色のボンゴレ』の完成だ。

「美味っ、美味っ?」

「ん〜、どれも絶品ですぅ……♪」

「お酒にも合うよコレ!」

「まぁ、そうなるな。」

「やっぱ提督の料理がいっちば〜ん?」

 おい白露よ、鳳翔や間宮が聞いたらブチキレられんぞ。ストライキでも起こされたら敵わん。

「どうだ江風、満足したか?」

「うん!やっぱ人間素直が一番だよね〜。」

 そりゃあ良かった、俺も美味しく食べて貰えたなら満足だよ。そう思いながら、俺は密かに月の輪で祝杯を挙げた。
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