暁 〜小説投稿サイト〜
提督はBarにいる。
■提督のお手軽?イタリアンクッキング〜和風イタリアン編final〜
[1/2]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話

 さてと、まずはピザピールの上にピザ生地を延ばす。その上に塗るのはマヨネーズ。

「提督、それはピッツァ・ビアンカなのですか?」

「まぁ、大きく分ければそうだろうな。」

 ピッツァ・ビアンカとは、ピザソースにトマトベースの物を使わない白いピッツァを意味する。ま、そんな区分分けにこのメニューが当てはまるのか知らんが。 会話しつつも俺は調理の手は止めない。マヨネーズを塗り終えた生地の上に、スライスオニオン、スイートコーン、マッシュルームを彩り良く散らす。酒のツマミにするなら、ハラペーニョなんかの青唐辛子を小口切りにして散らすのも美味いぞ。今回はツマミにするのでこれも散らしておく。そしてここから、このピザのメイン食材を載せていく。



 昨日の内に作っておいた「それ」を、冷蔵庫から取り出す。

「提督?それは……グリルチキン?」

「惜しいな、ローマ。これはチキンの照り焼きだ。」

 そう、俺は今照り焼きチキンピザを作っている。日本生まれのピザと言えば、これは外せないだろう。

「お魚の照り焼きは何度か食べましたが……あの甘い味付けがピッツァに合うんでしょうか?」

 少し不安そうにするイタリア。まぁ、食べてもらえば解るだろ。俺は手製の照り焼きチキンを薄くスライスしてピザ生地に載せていく。簡単にやるなら、コンビニとかスーパーで売ってる照り焼きチキンの切り落としで十分だ。その上からチーズを振りかけて窯にIN。後は焼け具合を確認しながらピールで生地を回していき、焼き上がったら窯から取り出し、仕上げに刻み海苔を散らす。

「出来たぞ〜。照り焼きチキンピザだ。」



 恐る恐る、と言った様子で手を伸ばす3人。一口パクリ。

「わぁ、マヨネーズの塩気と照り焼きの甘さがちょうど良い感じです!」

「うん、初めての味だけど、とっても美味しいね?」

 うんうん、リベとイタリアには好評みたいだな。

「どうだ?ローマ。美味いだろ?」

「うん、とっても美味しい?」

 あれ?ローマさんてこんなキャラでしたっけ?なんかキャラ違いません?

「提督さんてホンットにお料理上手なのね!ローマ、ビックリしちゃった!」

 豹変したローマに戸惑っていると、イタリアがクスクス笑っている。どうやら、この原因を知っているらしい。

「あらあら、やっぱり限界でしたか。」

「どうしたんだ、このローマは。」

「実はローマ……あんまりお酒が強くないんです。ちょっと飲み過ぎると、幼くなっちゃうんですよね。」

 要するに幼児退行しちまうのか。中々新しい酔い方だな、ソレ。



「さてと、リベの歓迎会もこれでお開きだ。楽しんで貰えたかな?」

「うん、と〜っても美味しかったよ!頑張っ
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ