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IS ーインフィニット・ストラトスー 〜英雄束ねし者〜
10話『新たなる力』
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 漆黒に染まっている幻だが見間違えるわけも無い。円形の盾と槍を携えたその姿は……

「……デューク……モン?」

 幻なのは分かっている。だが、四季にとってパートナーの進化したその姿が敵になると言うのは、想像以上に動揺を与えてしまう。
 その一瞬の同様を無機質な幻は逃さず、一気に四季との距離を詰めてその手に持つ槍の一撃が突き刺さる。

「ガハッ!」

 衝撃と共に吹飛ばされる四季の体が後ろにある岩に叩き付けられる。幸いにも叩きつけられたのは普通の岩だったが、追撃してきた幻のデュークモンに肩を踏み避けられ喉元へ槍を突きつけられる。

「くっ……くそ……」

 ゆっくりと振り上げられる槍。獣騎士ベルガ・ダラスの言う『最高の幻』と言うのは彼のパートナーの姿をした幻に始末させると言う悪趣味な行動の事だろう。

『死ね、五峰四季。貴様さえ始末すればガンダム共も力は発揮できなくなる!』

 獣騎士ベルガ・ダラスの声に従うように幻のデュークモンが槍を振り下ろす。

(っ!? 死ぬ? こんな所で? ……ふざけるな……オレは……オレは……)

 ブースターを全開にして無理矢理敵の拘束を逃れる。

「詩乃を守るんだ! こんな所で……死んで溜まるかぁっ!!!」

 ブレードを構えて幻のデュークモンへの応戦へと移ろうとした瞬間、


『ふん、我等誇り高きロイヤルナイツの姿をこんな形で汚してくれるとはな』


 何かの腕が幻のデュークモンの胸を貫いていた。……幻であるが故にそれさえもダメージにはなっていないが、その腕の持ち主はその体を投げ捨てる。

「……デジモン?」

 目の前に立つのは全身を包む龍を思わせる白い鎧、背中にはマントでは無く龍の翼を持ち、頭部には二本の角を持った騎士を思わせる人型の影。

「なるほど、新たに生まれた我が同胞を迎えに来る心算が、中々選ばれなかったはずの物と言うのもいい眼をしているな」

『貴様、何者だ! 何故、幻夢界に!?』

「ふん、今は我が同胞のパートナーと話していると言うのに無粋な輩だ。まあいい……我が名はロイヤルナイツの一人、『デュナスモン』!」

 紅蓮の聖騎士たるデュークモンと同じくロイヤルナイツの一角に名を連ねる13の聖騎士の一人……飛竜騎士『デュナスモン』。

『ふざけるな、この世界には何者も出る事も入る事も……っ!? まさか……』

「そのまさかだ。奴等と出会ったのは偶然だったが、異世界とやらにも見事な戦士達がいたものだな」

 デュナスモンの言葉に答える様に一時の流星が舞い降りる。

 それはスダ・ドアカワールドに於いて如何なるい空間さえも流星の様に飛び交う三人の騎士。ブリティス王国の円卓の騎士の中でも彼ら三人はこう呼ばれてい
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