暁 〜小説投稿サイト〜
提督はBarにいる。
アニメに出てくるカクテルとかって結構多いよね。
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 今日は珍しく誰も来ないな……なんて考えてると、不意に予期せぬ客が来る事がある。この日もそんな感じだった。誰も来ないんでグラス磨きをしたり冷凍出来るスープストックを作ったりしながら時間を潰していたその時、カランカランとドアに付けたベルが来客を告げる。

「こんばんは〜……って、うわぁ。話には聞いてたけど、ホントにカウンターバーなのね。」

「おぉ、お前が呑みに来るなんて珍しい……ってか、初めてじゃないか?夕張。」

 入り口からヒョコっと顔を覗かせて中の様子を窺っていたのは、兵装実験軽巡・夕張。ウチの鎮守府最古参にして、対潜・遠征のスペシャリストとして活躍している艦娘だ。しかし、普段はあまり飲まないイメージのある艦娘なのだが……。

「わ、私も呑めないワケじゃあ無いんですよ?ただ、お蕎麦と一緒に呑むなら鳳翔さんのトコか間宮さんの方が良いってだけで…。」

 まぁ、確かにな。俺も蕎麦打ちは出来なくもないが間宮や鳳翔には劣る。聞けば、天ぷらと小鉢を肴に蕎麦焼酎か日本酒を嗜み、〆に蕎麦を啜って終わる。何ともまぁ、ツウな飲み方をする奴だった。

「……で、今日はまた何でウチに来たんだ?」

「だって、鳳翔さんは他の鎮守府に技術指導に行ってるし。間宮さんは仕入れでお休みだったんだもん。」

 そうか、と納得した。鳳翔は発艦技術の指導に新規開設された柱島泊地に。間宮は半月に一度の仕入れの日だったか。

「んじゃ、しょうがねぇな。で、何を飲む?」

「ん〜……、普段飲まないような、リキュールとかカクテルに挑戦しようかな?」

 後はお任せで、と注文された。ウチの店には「マスターのお任せ」という注文方法がある。基本的には艦娘の注文を受けて作るのだが、あまり注文したことが無い物を頼む時や、気分をガラリと変えたい時などによくこの注文がされる。



 そこで俺はシャンパングラスにとあるリキュールを注ぎ、炭酸水でビルド。仕上げにチェリーと、曲がるストローを挿した。

「はい、おまち。」

「ってコレ、メロンソーダじゃない?」

 バカにしてるのか、と憤慨する夕張。確かに見た目は完全にメロンソーダだ。

「ふっふっふ、文句は飲んでからにしてもらおう。」

 そう言って俺は不敵に笑うばかり。そこで恐る恐るストローから吸う夕張。その瞬間、盛大にむせかえった。

「ケホッケホッ、何コレ!?お酒じゃない?」

「おいおい、ここはBarだぞ?酒出さないでどうすんだ。」

 ま、マスターのお任せは俺が艦娘に冗談半分で悪戯を仕掛ける場にもなってるってワケだ。



 種明かしをすれば、注いだリキュールは純日本産のメロンリキュール、その名も「ミドリ」。かき氷のメロンシロップのような毒々しいまでの緑色とは裏腹
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