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NARUTO日向ネジ短篇
【その先へ】
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誰だか分からなくなっちゃってるみたい...!」

「え...!? ちょっとボルト、顔色よく見せて」

 ヒマワリの母親はネジと目線を合わせるように身を低め、心配そうに間近で顔色を見つめてくる。


(ヒマワリという子と違って白眼ではあるし、ヒナタ様の面影は確かにあるが……。あの内気なヒナタ様とは思えないほど、俺より大分成長していて大人に……いや、既に子持ち...!? あ、相手はいったい───)

 ネジは内心ひどく焦り、それが顔に出てしまったのかヒナタらしき母親は怪訝そうな表情になりつつも、ボルトという少年になっている顔に両手を添えて額に額を当ててきたので、ネジは思わず顔が熱くなるのを感じた。

「熱は……、少しあるように感じるわね。ボルト、ちょっと身体を見せてもらうわ」

 そう言って母親は、白眼特有の動脈を露わにして息子の身体を注意深くチェックした。

「……特に、おかしなチャクラの流れにはなってないみたいだけれど……ボルト、具合が悪かったら今日のピクニックは───」

「おはよーってばよぉ……」

 居間に眠たげに頭を掻きながらもう一人現れたのは、見覚えのある顔の両頬に三本線のある、短めの金髪で見上げるほど背が高く体格の良い男で、ネジにしてみればある人物の大分成長した姿を彷彿とさせた。


(ナル、ト……? うずまきナルト、なのか...!? いつの間にヒナタ様と結ばれて子供をもうけて───いや、ヒナタ様が望んでいた事が叶ったなら俺がどうこう言う事ではないが……。しかし何故俺がその子供の一人、ボルトという少年になっているんだ)


「あなた、ボルトが……」

「ん...? ボルトがどうしたってばよ、ヒナタ。...何だお前、妙な顔してオレの事見つめて。今日は久々に父ちゃんとの修行も兼ねての家族でピクニックだろ? 急に行かねぇとか言い出すなよ、オレってば楽しみにしてたんだからなッ」

 ナルトらしき男はそう言って、中身はネジだとは知らない息子の頭を包帯の巻かれた大きな手でワシャワシャ掻き乱してくる。

「あなた、ボルトは何だか調子が悪いみたいで……」

「お、おれなら、大丈夫だよ。母...さん、父...さん。行くよ、修行も兼ねての、ピクニック」

 ネジは、出来るだけ子供らしい口調にして慣れない笑顔を作って言ってみたが、それがかえって無理しているように見えたらしく、家族の三人を心配させた。


「お兄ちゃん、やっぱり具合悪いんでしょ? いつもの口調と違うよっ。なんだか笑った顔も引きつってるし」

「そうね...、残念だけど今日のピクニックはやめておきましょうか」

「マジか……、まぁ調子悪いんじゃしょうがねぇってばよ。つか念のため、病院行っとくか?」

「だ、大丈夫だって
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