暁 〜小説投稿サイト〜
デュエル・マスターズ〜龍を使役する少年の物語〜
第15話:ボルシャック・ドギラゴンの弱点
[1/3]

[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話



「よし、できた!」
「んじゃ早速、回してみるか?」
「はい!」

 新しいデッキが完成した勝は早速、使ってみたいと思い、それを察したモルトは勝に提案し、それを聞いた勝はすぐに返事を返した。

「それなら相手は……」
「…俺がやる」
「えっ?龍牙さんが…!?」

 突然、自分から名乗り出た龍牙を見て勝は驚いてしまった。

「俺なら《ボルシャック・ドキラゴン》の弱点を知っている」
「《ボルシャック・ドキラゴン》の弱点……?」

 突然、龍牙が吐き出した言葉に勝は疑問に思い、問い掛けるも先にモルトが口を開いた。

「確かに。《ボルシャック・ドキラゴン》の弱点を知っている龍牙なら良い練習相手じゃないか?」
「……わかりました。やってみます!」
「決まりだな」

 話がまとまり、龍牙はデッキを取り出した。

「「デュエマ・スター―――――」」

「失礼します!」

 デュエマが始まろうとした途端、突如、多目的室に一人の少女が入ってきた。

「こちらに勝君はいませんか?」

「っ、は、はい!」

 自分の名前を呼ばれた勝は少女に近寄った。

「なぁ、龍牙」
「何だ?」
「あの子、誰?」
「……はぁ」

 モルトの問い掛けに龍牙は少し間を置いて溜め息を吐いた。

 それを見たモルトは何かまずいことを聞いたのか、と言わんばかりに、脳裏に?なマークを浮かべていた。

「忘れたのか?モルト?アイツは……――――――」

「『赤羽(あかばね) 結衣(ゆい)』。拓斗のクラスの女子で生徒会長を務めている」

 龍牙が口を開いた途端、つい先程まで拓斗の後を追っていた双子の兄、拓真が突然現れ、龍牙の代わりに目の前にいる少女について説明した。

「うわぁ!?拓真!?いつも間に!?」
「オレもいますよ!」
「お前もいたのか?拓斗?」
「酷い!オレもこの部の一員なのにぃ〜!」
「まぁまぁ、そう落ち込まないの!男なら前向きにならなきゃ!」

 と、モルト達五人がそんな会話をしている中、多目的室に来た結衣は勝に耳打ちで「ちょっと、良いかな?」と、聞かれ、それを聞いた勝は一度モルト達に向き直る。

「すみません、モルトさん。少し席を外します」

 そう言って、勝は結衣と一緒に多目的を後にした。










「ごめんね、ショウ。急に呼び出したりして…」
「別に、謝らなくて良いよ。ユイちゃんが僕を呼ぶのは基本、兄貴≠ゥ、デュエマ関連だからね。それで、話って?」

 部活中に急に呼び出して、申し訳ない気持ちで結衣は勝に謝罪し、それを聞いた勝は気にしてないと、そう言い、自分を呼び出した理由を彼女に問い掛けた。

「うん。実は最近、デュエ
[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ