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『justice//wrong』
『Together』

[8]前話


僕が必要な時には呼んでよ。
支えるなんて無責任なこと言えないけど...。
でも、ほら、僕にでも出来ることが何か在るのなら遠慮しないで。
君の為になるなら何だってやってみせるから。

いつまでもこんな闇に居たんじゃ息すら出来なくなるよ。
今すぐ僕を呼んで。
頼って欲しいんだ、君に。
求めて欲しいんだ、君に。

言葉にすると押し付けるみたいで嫌だった。
何より僕の勝手だから。
君から手を伸ばしてくれなきゃ意味がない。

何も聞かず、いつまでも君の傍に居る。
其れだって良かったんだけど。
君がふと消えてしまいそうで怖いんだ。

輝く明日なんて夢物語かもしれない。
明るい未来なんて綺麗事かもしれない。

其れでも君にはこんな腐敗した処に閉じこもっていて欲しくはないんだよ。
白と黒だけの世界なんかじゃ無いよ。
灰色の世界だって嫌になるくらい在るんだ。

其れでも、其れでも、手足を縛られ心を囚われたままでいて欲しくはない。
動けないでいるなら僕が手伝うから。
何度も何度も呼びかけるよ。

白でも黒でもない、灰色なんかでもない。
鮮やかな色を夢見て、一歩、ほんの小さな一歩でもいい。
一緒に足を踏み出してみよう?



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