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IS 輝き続ける光
嫌な出来事
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言いたげに。

「俺なんかより代表候補のセシリアが出た方が勝率は高いだろう。故に彼女を推薦します」
「あらあらそう言われては照れますわ、しかし私としては専属操縦士である閃輝さんの腕前も見て見たいですわね」
「なら後日申し込みをしておく、その時見せてやる」
「ならいいですわ♪先生私やりますわ」

なんだかこのままでは話がつかないから代表を決める戦いでもするのかと思って期待したのにあっさりと引き下がって代表に意欲を示すセシリアに女子達はげんなりした、なんでそこはもっと引っ張ったり彼を推薦しないのかと。決まっている、そこまでして早く見たい訳はないし頼まれていないからである。

「本当に良いのかオルコット」
「ええ、だって閃輝さんを推薦するのなんて彼が珍しいからって推薦してるだけの人達か男が女に敗北する所が見たいだけな方たちでしょう。そのような方々の思惑通りに乗るなんて癪ですので♪」

笑顔のまま言い放った言葉はクラス中の女子たちの心を抉って行った。どれも図星を突いているしその通りだった。少なからず居る女尊男卑思想の持ち主達の思い通りに行くなんて彼女からしたら友人を利用されるに等しい、胡散臭いと称される事もあるが友人を利用されるのはだいっ嫌いなのがセシリア・オルコットなのである。

「……いいだろう、このクラスの代表はオルコットに決定だ」
「後文句が居るなら私に直接どうぞ、真正面から叩きのめして差し上げますわ♪代表候補生に喧嘩を売る意味を理解しているのならどうぞご自由に」

笑顔を振りまきながら煽っているように言い放つ彼女の物言いに苦い笑いを浮かべてよくやるよという表情を向ける閃輝と咲夜。代表候補生に喧嘩を売る意味、それは単純に力や知識の差があると言うだけではなく代表候補生と言う立場。

将来の国の看板を担う事になるかもしれない候補生、それに喧嘩を売るとはその国に喧嘩を売るとも取れる。喧嘩を売った相手が彼女を貶めるような事を言った場合、最悪国の間に緊張が走ってとんでもない事になる。しかもセシリアはそれを前もって警告している、それを無視したら……どうなるのか解っているよな?それでも喧嘩したいなら来いよと言っているともいえる。

「セシリア、お前とんでもないこと言ったな」
「貴方結構腹黒いわね」
「お前、悪魔か?」
「あら皆さん酷いですわ、こんな清廉潔白な淑女に向けて腹ぐらいなんておよよよ……」

授業終了後にこの後一緒の部屋でお茶会をしようと誘いを平然とかけてくるセシリア、思わずその場の閃輝、咲夜、箒(三人)から一斉に突っ込みを受けた。何処かショックを受けたように顔を背けながらハンカチで目元を押さえる振りをする淑女(偽)。矢張りこいつはあの八雲 紫と同類だと再認識する二人と悪魔だと思う箒であった。

「嘘泣き乙
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