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テキはトモダチ
9. 夜の密会の真相 〜電〜
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中で子犬と化した集積地さんを撫で回してもふもふし、抱き合って一緒に地面を転げまわってじゃれてしまった。集積地さんも尻尾をパタパタと元気よく振って、私にしがみついて頬ずりしてくれていた。

「イナズマ、どうした?」
「ど、どうもしないのです!」
「? まぁいい。じゃあ明日はいっしょにご飯食べような」
「はいなのです」

 でも最近は、集積地さんからナチュラルにご飯のお誘いを受けるようになってきた。それはとってもうれしい。とはいえ、今はその集積地さんを監視するという胸に痛い暴挙をしでかしているわけだけど……。

 しかし、私たちの足元にいる集積地さんたちに動きが全くない。監視しているこちらとしてはかなりヒマなのだが……

「そういえば青葉さん」
「はい?」
「赤城さんとの演習はどうだったのです?」
「思い出すだけでも恐ろしいですねー……天龍さんはともあれ最近の赤城さん、妙に燃えてますからねー……」
「そうなのです?」
「ほら、先日中将さんがうちに来たじゃないですか。その時に海外艦の人に挑発されて、それでやる気がメラメラバーニングしたみたいですよ?」

 それは私も聞いた。後日赤城さんに話を聞いたところ、相手は長門さん陸奥さんと並ぶビッグセブンの一角なんだとか。

「青葉はお会いすることは出来なかったんですが……ぜひ取材してみたかったですねー。なんでも西洋の鎧兜に身を包んだ方だとか。天龍さんみたいに剣持ってたらしいですよ剣!」
「剣で戦う方なのです?」
「まぁ青葉はあの中将さんは嫌いなんで、中将さんも交えてってなると二の足踏んじゃいそうですけどねー」

 その海外の艦娘さんのことはさておき、青葉さんもあの中将は苦手らしい。そらぁ少し失敗しただけで思いっきり大声で怒鳴ってくる人だから、あまりあの人が好きだという人はいないだろう。中将さんのもとで働いている艦娘さんには同情というか何というか……

「なーんか気が休まる時間がなさそうですよね。うちの司令官と違って」
「なのです。というか青葉さん、人の心を読まないで欲しいのです」
「恐縮です」

 その点に関しては、司令官さんには本当に感謝している。あの中将の元でだったら、こんなに心穏やかに過ごすことは出来なかっただろう。集積地さんと一緒にクリームあんみつ食べたり、今こうやって自分の上司の監視なんかのんびり出来なかったはずだ。

「でも中将の配下の人たちは優秀な方たちばかりなんでしょうねー。実戦配備される新型艦は優先的に回されますし。資材も司令部から潤沢に回されてるみたいですし」
「うちとはえらい違いなのです……」
「うちは戦艦が一人もいませんからね……空母も赤城さんと鳳翔さんの二人だけですし……あっちは確か大和さんとか長門さんとか、一線級の人が多かったは
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