暁 〜小説投稿サイト〜
テキはトモダチ
7. それは神様だった 〜電〜
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 集積地さんがこの鎮守府に来て、一週間ほど経過した。集積地さんが資材を集め始めてからこっち、資材貯蔵庫の資材が貯まっていくスピードがとても早い。私たちも遠征で資材の確保に奔走しているが、それでも集積地さんとPT子鬼さんたちの資材を集めてくるスピードには負ける。その割に資材の量はあまり増えた気がしないけど……。

 これだけの資材を一体どこから集めてくるのか集積地さんに聞いてみたことがある。いつもどこからか資材を持ち帰ってくる子鬼さんたちは、一体どこでこれだけ大量の資材を確保しているんだろう。出来るなら私たちにも教えて欲しい。

「いや、こいつらがどこから資材を持ち帰ってくるのか、私にもさっぱり分からない」

 私の質問に対し集積地さんは妙にキリッとした顔でこう答えた後、うっとりした顔で鋼材に頬ずりしていた。私の質問には妙にキリッとした顔で答えるくせに、私との会話が終わると集積地さんは鋼材に頬ずりし、燃料タンクに抱きつき、ボーキサイトを撫で、弾薬にうっとりしていた。その時の集積地さんの目は、確実に恋する女子中学生の目だった。

 集積地さんは資材貯蔵庫にいることが多い。資材貯蔵庫に行けば彼女に会える。行けば彼女はだいたいテレビゲームで子鬼さんたちにボンビーをなすりつけられているか、資材にまみれてぽやぽやしていた。『資材貯蔵庫にいる変な人』それが、私たちの中での集積地さんに対する共通認識になっていた。

 今日も私は資材貯蔵庫に向かう。遠征で資材も調達したし、演習も終わった。今日はもうお休みだ。天気もいいし、集積地さんと間宮さんに行ってクリームあんみつでも食べようか……自然と足が弾む。今日はちょっと奮発して、クリームあんみつに抹茶アイスでも乗せよう。楽しみだ。

 ところが今日は先客がいたようだ。資材貯蔵庫の扉を開くと、中から楽しそうに弾む声が聞こえてきた。

『ぅお! お前らまた資材持って帰ってきたのかよ!!』

 この声は天龍さんかな? なんなら天龍さんと三人でお散歩するのもいいかもしれない。

「天龍さんなのです?」

 資材貯蔵庫の奥に向かって声をかけてみた。

『おー電か! こっちこいよ!!』

 やっぱり天龍さんのようだ。ちょうど資材を持ち帰ってきた子鬼さん一人とともに、貯蔵庫の奥に向かう。奥に入ると、集積地さんが妖精さん二人とテレビゲームで遊び、天龍さんが3人の子鬼さんたちと遊んでいた。

「子鬼さんたちと遊んでるのです?」
「ああ。演習の時はめちゃくちゃムカついたけど、こうやって見るとこいつら案外おもしれーぞ」
「……ああッ!? やめろッ!? そこでボンビーが……ああッ!?」

 集積地さんの悲痛な叫び声は聞かなかったことにし、天龍さんたちを見る。天龍さんは床にあぐらをかいて座っていて、
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