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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第六十五話 カストロプ星系に侵攻します。
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帝国歴486年10月17日――。

メルカッツ提督率いる10万隻の別働部隊はカストロプ星系に侵入しつつあった。カストロプ星系は小惑星帯のリングが複雑な文様を織り成しており、航行にはあまり適しているとは言えない星系であるが、エメラルドグリーンのガス状銀河やサファイア色の銀河などが遠くに観測されており「宇宙の景観」の一つに数えられている区域が存在することでも知られている。
そのような美しい景観沿いを航行する大艦隊の中では極めて散文的に会議が進められていた。目下の議題はカストロプ星系手前、比較的艦隊が展開しやすい宙域に敵が布陣していることについてであった。総数は約4万隻とみられている。
 数の上で行けば圧倒的にメルカッツ提督側が有利なのだが、問題があった。前方に展開するのはリッテンハイム侯爵派閥の軍務省次官ブリュッヘル伯爵率いる艦隊であるが、この艦隊ほぼすべてが伯爵子飼いの手下若しくは彼に同調する同僚たちなのに対し、メルカッツ提督側には正規艦隊のほかに貴族連中の私設艦隊も加わっていた。要するに混成艦隊だったのである。
 血気にはやる貴族たちはメルカッツ提督の意見などを聞こうともせず、我先に攻めかかりたい旨を好き勝手に喚き散らすばかりであった。正規艦隊の指揮官たち、とりわけラインハルトは苦々しい思いでそれを見ていた。
「提督、敵が前方に居座っているというのに、偵察などという悠長なことをしていてよいのですか!?」
血気にはやる貴族連中の代表格がヒルデスハイム伯爵であった。OVAなどではシュターデン艦隊に所属し、その血気にはやる出撃で自爆同然の死亡をしたこの貴族は、ここでも短期決戦をせんと意気込んでメルカッツ提督に出撃許可を乞うていたのである。
「いかん。出撃はまだだ。敵の陣容がはっきりしないうちの出撃はリスクが大きすぎる。十分な情報を収集した後、作戦を検討する。繰り返して言うが、断じて出撃をすることは禁ずる。ブラウンシュヴァイク公の命により卿らは私の指揮下にあるのだから、命令には従っていただきたい。」
メルカッツ提督は騒ぎ立てる貴族共に対しても激昂せず、だが断固たる意志をもって説明する姿勢を変えない。もっとも内心はいかばかりであったろうか。貴族連中はそれでも再三にわたり出撃を乞うたが、メルカッツ提督は頑として許さなかった。
不平不満を背中に表して貴族連中が去っていった後、帝国軍将官たちは会議を開いた。
「あれでは先が思いやられる。」
ラインハルトがつぶやいた一言が全将官たちの気持ちを代弁していた。
「貴族連中は私兵を抱えている。組織としては別物ゆえ、正規艦隊の指令に従わなくてもいいと思っておるのやもしれんな。」
メルカッツ提督がこう感想を漏らした。
「ですが閣下、正規軍と私兵という組織の差はあるにせよ、ブラウンシュヴァイク公がメルカッツ提
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