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衛宮士郎の新たなる道
第16話 集う因縁
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には間違いなかった。


 −Interlude−


 一方、今この町に問題を起こしている1人と2体はライダーの作った拠点に戻っていた。
 今更だが、この船内は外の空気などを完全にシャットアウトできる作りになっており、ヒカルも船内の中であれば好きに活動できる。
 さらにヒカルがアステリオス召喚後、この船内で寝ている間にライダーによってヒカル専用の生命維持装置を彼女の体内に埋め込まれており、最高24時間外で活動する事も可能となっている。
 そしてそのヒカルの体をサポートして拠点を提供した本人と言えば――――。

 「ライダーさんは何処かに行ってしまわれたんですか?」
 「ああ、忙しいとか抜かしてとっとと消えた」

 一応ライダーが忙しい理由になら心当たりがある。
 現在ライダーの手によって、アヴェンジャーのマスターの本拠地はある改造を施されている。
 しかしアヴェンジャーがそれだけとは鵜呑みにしていない。
 そもそもライダーの本物が本拠地に居る奴なのか何所に居るのかなど、アヴェンジャーもマスターも把握していないのだから。
 物思いに耽っているアヴェンジャーは、コミニケーションを取り合っている主従を見る。
 ヒカルには魔術回路が無いので、その代わりに魂と言う彼女自身のエネルギーを使っている。
 勿論使えば使うほど無くなって行き、いずれはヒカル自身が消滅する。
 しかも通常の魔術では無く、サーヴァントの現界と宝具の開帳に当てているのだからその消費量は凄まじい上に、バーサーカークラスに当て嵌められているのでリスクはさらに高まる。
 しかし憤怒の適正により、彼女の魂のエネルギーは大魔術師クラスの魔術回路数を遥かに凌駕する―――代わりにいずれ感情の全てが憤怒に支配される事になる諸刃の剣である。
 だがヒカルはそれらをすべて聞いた上で行動を起こした。
 復讐の成否にかかわらず、一度使えばいずれ燃え尽きる結果に行きつく事になろうともだ。
 因みに言えば、津川瑤子は死ぬ直前まで劇痛を負わせた上で魂のエネルギーを高めた上で、魔力の足しにさせてもらったのだ。
 なのでスカサハの予想通り、死因は兎も角、津川瑤子と言う人間は滓すらも残っていなかった。
 そんな死んだクズの事を思い出していたアヴェンジャーに、ヒカルが突如アステリオスとのコミニケーションを一旦止めて聞いて来る。

 「昨日言っていた鼠たちとは誰の事なんですか?」
 「・・・・・・・・・マスターピースと言う名のハイエナどもだ。その紛争や騒動の原因や人の意思を一切無視して我が物顔でそこを踏みにじる、薄汚い救世主気取り達の(ともがら)だ」

 反吐が出ると最後に付けだすアヴェンジャー。
 その語り口はまるで見て来たかのようだった。
 そしてヒカルはアヴェ
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