sts 36 「親として」
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正直に言えば、歩くだけでも相当な痛みが走る状態にある。ショウくんも私ほどではないにしても似たような状態にあるだろう。だけどヴィヴィオを助けることが出来た。それ故に体力を補うだけの精神力が溢れている。
「私は大丈夫」
「何度もふらついてた奴が何が大丈夫だ」
「う……ショウくんだって似たようなものでしょ」
「少なくともお前よりマシだ。だからお前を支えてやる」
そう言ってショウくんは私を半ば強引に引き寄せる。支えてもらったほうが歩けるのは確かだけど、あちこち痛いのでもう少し優しくしてほしかった。それ以上にドキッとしてしまった自分にあれこれ思ってしまったわけだけど。こんな状況でときめいてる場合じゃない。
私達は玉座から移動を始め出口へと向かう。しかし、私やショウくんはこれまでのダメージがあり、はやてちゃんも意識のない戦闘機人を運んでいるために足取りは重い。
このままでは艦隊砲撃の時間までに脱出できないかもしれないと不安を募らせつつあると、不意に近くの壁が爆発するかのように吹き飛んだ。敵かと思い身構えるが姿を現したのは私の教え子……スバルとティアナだった。
「お待たせしました!」
「助けに来ました!」
「……うん」
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