暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは〜無限の可能性〜
第3章:再会、繋がる絆
第70話「仮初の紫天」
[2/11]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
通り、暴走体はなのは達に気づいていた。
 だが、手を出さない限り反撃する事はなかったのだ。

「...誰かを再現する。そう聞いたはずだが...。」

「あんなの、私たちは知らない...!」

 再現している姿...ユーリの事を、なのは達は忘れている。
 だからこそ、驚きも大きかった。

「やべぇぞ、なのはの魔法を防ぐってんなら、相当な相手だ...!....行動される前に、ぶっ潰す!!」

「待て!ヴィータ!」

 ゆっくりと動き出す暴走体に向かって、ヴィータはカートリッジを使用して一気に加速し、接近する。

「“ラケーテンハンマー”!!」

 シグナムの制止も聞かず、加速して遠心力を乗せたハンマーを暴走体へと叩き込む。

「なっ....!?」

 しかし、その一撃は暴走体の翼...魄翼を固める事によって防がれてしまう。

「ヴィータ!」

 すかさず動きの速いフェイトが援護のために後ろに回り込み、斬りかかる。
 しかし、それも魄翼によって防がれる。

「堅い...!」

「はぁっ!」

 さらにシグナムが斬りかかり、“防ぐ”という動作をさせる事で隙を作る。
 そしてすぐさま三人は飛び退き、そこへなのはの魔力弾が殺到する。

「...あたしのハンマーが通じないなんて...。」

「先走るなヴィータ。...どうやら、想像以上の相手のようだ。」

「...ああ。」

 やはりといった形で、無傷でそこに佇む暴走体。
 その事実に四人は一層警戒を高めた。

「四人で入ったのは正解だったな。...あれはそれほどの相手だ。」

「隙を突くか作るかしないと、ほとんどの攻撃は通じない...。」

「その通りだ。テスタロッサ。それほどあの“翼”と障壁は堅い。」

 なんとなく、封印された記憶の名残から魄翼を“翼”だと仮定するシグナム。

「封印するには余程の威力じゃないとダメ....だよね。」

「だとすりゃあ、この中で最も適任なのは...。」

 シグナム、ヴィータ、フェイトの視線がなのはに集中する。

「....私?」

「私たちで隙を作って、なのはが砲撃で封印っていうのが一番いいからね。」

「あの悪魔みてーな全力砲撃ならアレもさすがに倒せんだろ。」

 実際に砲撃を何度も放たれたフェイトとヴィータがそういう。

「あくっ...!?ヴィータちゃん!?」

「別にいーだろ。こんな言い方でも。」

 案外的を射ている言い方なので、それで言い返せなくなるなのは。

「悠長に話している時間はなさそうだぞ。」

「え?...っ!?」

 シグナムの忠告の直後、なのは達がいた場所に魄翼の爪が振るわれる。
 それを咄嗟になのは達は躱
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ