第3章:再会、繋がる絆
第70話「仮初の紫天」
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通り、暴走体はなのは達に気づいていた。
だが、手を出さない限り反撃する事はなかったのだ。
「...誰かを再現する。そう聞いたはずだが...。」
「あんなの、私たちは知らない...!」
再現している姿...ユーリの事を、なのは達は忘れている。
だからこそ、驚きも大きかった。
「やべぇぞ、なのはの魔法を防ぐってんなら、相当な相手だ...!....行動される前に、ぶっ潰す!!」
「待て!ヴィータ!」
ゆっくりと動き出す暴走体に向かって、ヴィータはカートリッジを使用して一気に加速し、接近する。
「“ラケーテンハンマー”!!」
シグナムの制止も聞かず、加速して遠心力を乗せたハンマーを暴走体へと叩き込む。
「なっ....!?」
しかし、その一撃は暴走体の翼...魄翼を固める事によって防がれてしまう。
「ヴィータ!」
すかさず動きの速いフェイトが援護のために後ろに回り込み、斬りかかる。
しかし、それも魄翼によって防がれる。
「堅い...!」
「はぁっ!」
さらにシグナムが斬りかかり、“防ぐ”という動作をさせる事で隙を作る。
そしてすぐさま三人は飛び退き、そこへなのはの魔力弾が殺到する。
「...あたしのハンマーが通じないなんて...。」
「先走るなヴィータ。...どうやら、想像以上の相手のようだ。」
「...ああ。」
やはりといった形で、無傷でそこに佇む暴走体。
その事実に四人は一層警戒を高めた。
「四人で入ったのは正解だったな。...あれはそれほどの相手だ。」
「隙を突くか作るかしないと、ほとんどの攻撃は通じない...。」
「その通りだ。テスタロッサ。それほどあの“翼”と障壁は堅い。」
なんとなく、封印された記憶の名残から魄翼を“翼”だと仮定するシグナム。
「封印するには余程の威力じゃないとダメ....だよね。」
「だとすりゃあ、この中で最も適任なのは...。」
シグナム、ヴィータ、フェイトの視線がなのはに集中する。
「....私?」
「私たちで隙を作って、なのはが砲撃で封印っていうのが一番いいからね。」
「あの悪魔みてーな全力砲撃ならアレもさすがに倒せんだろ。」
実際に砲撃を何度も放たれたフェイトとヴィータがそういう。
「あくっ...!?ヴィータちゃん!?」
「別にいーだろ。こんな言い方でも。」
案外的を射ている言い方なので、それで言い返せなくなるなのは。
「悠長に話している時間はなさそうだぞ。」
「え?...っ!?」
シグナムの忠告の直後、なのは達がいた場所に魄翼の爪が振るわれる。
それを咄嗟になのは達は躱
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