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STARDUST唐eLAMEHAZE
第三部 ZODIAC CRUSADERS
CHAPTER#13
決意の誓戦 “運命” VS 『運命』U 〜Destiny C/D〜
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械仕掛けの悪魔のような、
文字通りの “魔 改 車(デーモン・マシン)” 
 そのフロント部、悪魔の目玉を想わせるバンパーが光輪を描き、
空間に尾を引く軌跡からナニカが発射される。
「ライトちゃん防いで!」
 凄まじいスピードの光跡だったが、
少女のスタンドはソレに対応し両腕を交差(クロス)
更に折った両翼で全面を覆い完全にガードする。
 着弾箇所で互いのスタンドパワーが弾け、
キラメキが斜角軌道で飛び散った。
「すごいスピードでしたけど、私達には通用しません!
ライトちゃんは素早いんです! 
その気になれば、弾丸だって掴み取れるそうです!」
 まだ出来ないけどと心の中で付け加えた少女の躰に、突如異変が走る。
 バシュッ! と腕と背中の皮膚が制服ごと裂け、ソコから鮮血が高速で繁吹いた。
「あうぅぅッ! い、一体、何、が!? 
何も、何も、視えなかった、です……ッ!」
 傍らで同様のダメージを受けたスタンドが、
血を流しながら膝を付いている。
 その光景を当然のものとした本体が、高らかに嘲笑を上げた。
「フハハハハハハハハハハハハハハハッッ!!
今の攻撃が視えなかっただと!? 当然だ小娘!!
だがその 『謎』 はすぐに解けるぞ!! 
貴様が!! くたばる寸前にだがなぁッッ!!」
 恫喝すると同時に、再び悪魔の眼前で光の輪が描かれる。
「ひ……ッ!」
 恐怖に輪郭を強張らせた少女は、両眼を閉じてアスファルトへとダイブする。



 ヴァッッッシャアアアアアアアァァァァァァァァ!!!!!!!!!



 散弾銃(ショットガン)でも撃ち込まれたようにショーウインドウが砕かれ、
途中に設置されていたガードレールと鉄製のポールも吹き飛んだ。
(ほ、本当に、何を、飛ばしたんですか!? 
ライトちゃんの傷口に針やガラスのようなものは刺さってないですし、
撃った場所から煙もあがってません。
本当に、光かナニカを飛ばして攻撃しているとしか」
 痛みを感じないわけではないが、
それでも明確に状況の分析を図る少女。
 しかしソレを敵が待つわけでもなく三度光輪が車体の前に描かれる。
「キャアアアアアアアアアァァァァァァァァァ!!」
 差し迫った表情で少女は踵を返し、攻撃の射程距離からの離脱を図る。
 敵もそこから逃がすまいと猛然と追跡のアクセルを踏む。
 完全に最初の状態へと戻ってしまったが、
相手の 『能力』 が解らない内に近づくべきではないという
吉田なりに考えた結論だった。
「わあっ!?」
 吹き飛ぶ街灯。
「きゃあぁっ!!」
 へし折れる電柱。
「ひゃあぁぁぁ!!」
 弾け飛ぶ標識群。
 戦況は余りにも一方的な展開だったが、
少女は魔改車の放つ光輪と追突を紙一
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