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魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第十九話 派遣任務 5
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アスカside

オレが地面に埋まっている間に事件は解決した。

ロストロギアの封印もキャロがやって、回収も無事終了。

色々あった派遣任務も終了になり、さあ帰ろうとなる筈だったが……





魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者、始まります。









「なぜこうなった?」

オレはポツリと呟いてしまった。

なぜ、本当になぜ!?

オレは今、シグナム副隊長が運転する車の助手席に座っている。

どこに向かっているか?

海鳴市が誇る温泉施設、海鳴スパラクーアに向かっている。

と言うのも、

「シグナムとアスカ君はお風呂まだやろ?事件も解決したし、ゆっくり入っておいで」

八神部隊長にそう言われたからだ。

「部隊長の計らいだ、ありがたくいただくとしよう。それに、もう帰還しなくてはいけないのだからな。御友人との時間も欲しいのだろう」

なるほど。久しぶりの里帰りに、友達との再会。忙しい隊長達にとっては、僅かな時間でも長く居たい訳だな。

「まあ、オレは泥だらけだからありがたいですけどねぇ。結局やった事てって言ったら、バリア張って地面にめり込んだだけですから」

ハア、とため息をつく。もうちょっと活躍したかったなー。

「そう落ち込む事もあるまい。お前は充分に役目を果たした。初動の早さ、現場での行動、特に問題はなかったぞ」

シグナム副隊長はそう言ってくれたが、オレにその実感は無い。

けど、とりあえずそれはそれとして置いとく事にしよう。

「ま、汚れを落としたら少しは気が晴れますかねぇ?」

オレは外の風景を何となしに眺めながら、気のない声を出していた。





outside

シグナムから施設の使い方の説明を受けてから、アスカは男湯へと入って行った。

「使い方は分かってるんだけどなぁ……あんなにしつこく泳ぐなよ!って言うことないでしょ」

そんな事をボヤきつつ、アスカはロッカーに服を押し込み、洗い場で身体を洗った。

「えーと、露天はこっちか」

汚れを落としたアスカは、内風呂には目もくれずに露天風呂へ直行した。

「おぉ!広いな!」

外には、手前の壁側に子供用露天風呂があり、その少し先に普通の露天風呂があった。

「子供用って、ずいぶん細かい設定がされてるな」

そう言いながら、アスカは露天風呂に足を入れる。と、その奥に何やら奇妙な物を目にした。

「なんだ、これ?フェンス?」

大きな露天風呂のちょうど真ん中で、向こう側とこっち側を区切るように緑色のフェンスが設置されている。

フェンスはそのまま壁際まで伸びていて、向こう側には行けない。


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