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「藍い帽子(Dark blue belet)」
7月21日夜-3
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血が流れていた。

翔「マック・・・おい、しっかりしろ。」

翔はマック・・・真久井拾雄に話しかけた。

拾雄「分隊長・・・高木刑事・・・。」

高木「検問で撃ち合った時に被弾したのか?それとも・・・。」

拾雄「こいつらにです。ふざけやがって・・・。」

真久井は死屍累々のチンピラたちに向かって唾を吐く。

拾雄「俺達の首とって、ム所かどっかで自慢する気でいやがったん・・・ゴフ。」

真久井は血を吐いた。

高木「おい!真久井!」

翔「マック!!おい、しっかりしろ!他の三人は?ジョンにパンチ、クリントは?」

拾雄「あ・・・あいつらは・・・ここに着いてから、別行動を・・・。」

翔「おい!」

拾雄「・・・分隊長・・・仲間たちを・・・許してください。そもそも、俺と・・・栗戸が馬鹿なこと考えて・・・申し訳ありま・・・グ・・・。」

翔「マック・・・マック!!!」

高木「真久井!!」

佐藤「・・・。」

遥「・・・。」




千葉「高木さん、佐藤さん。聞こえますか?」

無線から聞こえる声。同僚の千葉刑事だ。
同じく同僚の白鳥、それに、香港警察から来ていた女刑事ホーと共に、施設内を偵察していた。佐藤たちがいる場所とは反対側から入っているはずだ。

佐藤「千葉君。真久井と三島は発見した。二人とも、銃撃戦で負傷・・・真久井隊員は死んだわ。」

千葉「・・・。」

佐藤「私達より先に、町のチンピラと撃ち合っていた。それが致命傷に・・・。」

千葉「・・・こっちもですよ。銃やドスを持った連中の死体がゴロゴロ。やったのは安藤、富良野、それに栗戸の三人でしょう。」

翔「連中は?いたんですか?」

白鳥「安藤隊員と富良野隊員はね。」

白鳥刑事だ。

白鳥「富良野隊員は死んでいました。安藤隊員も重傷。栗戸隊員は行方不明。」

高木「・・・まさか、また・・・。」

小学校での逃げ口が思い出された。

翔「・・・ミッシー・・・。」

翔は遥をにらみつけた。

翔「栗戸1人を逃がすために、お前ら食い止めようとしたな。馬鹿が・・・。」

遥「・・・。」
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