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Sword Art Rider-Awakening Clock Up
S級食材
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はネザーに一定量の痛みを(もたら)す。ビーターではないキリトに最初に同じことを言った、かつての友人だった少年の顔がチラリとキリトの脳裏をよぎる。

「ああ、そんなところだ」

キリトが無表情に肯定すると、クラディールは勢いづいて言った。

「アスナ様、こいつら自分さえ良ければいい連中ですよ!こんな奴と関わるとロクなことがありません!」

今まで平静を保っていたアスナの眉根が(まゆね)が不愉快そうに寄せられる。いつの間にか周囲には野次馬(やじうま)人垣(ひとがき)ができ、《KoB》や《アスナ》という単語が漏れ聴こえてくる。

アスナは周囲にチラリと眼を向けると、クラディールにきつく言った。

「ともかく今日はここで帰りなさい。副団長として命令します」

と素っ気ない言葉を投げかけ、左手でキリトのコートの後ろベルトを掴んだ。そのままグイグイと引き()りながら、ゲート広場へと足を向ける。

「お……おいおい、いいのか?」

「いいんです!」

人混みの中に紛れるように歩き出した2人。クラディールは、未だキリトに歪んだ顔を向けていた。その険悪な表情が、残像のようにキリトの視界に張り付いた。

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