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HUNTER×HUNTER 六つの食作法
016話
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状況、閉鎖的な空間。下手に動くのはまずい……。

「幾つか質問。問1.なんで追ってた」
「……」
「おっと、動くなよ。殺すぞ」

窓を塞ぐ見た目は優男な金髪、そして部屋のドアがある部分には自分よりも少々大柄で筋肉質な男。

「お前らの首にマフィアがでけぇ賞金を掛けてんだ、それが目当てで追ってた」
「問2.尾行は誰に習ったのか」
「自己流だ。俺は狩りもする、やってる内に覚えた」
「ほう……絶、解いてみな」

大柄な男は面白そうという感情を表情に貼り付けながらそう言った。シャネルは素直に"絶"を解いた、そして男達はシャネルのオーラの強さに感心し笑みを浮かべた。

「そうかそうか……おい下に降りろ」
「……」

指示通りに下へ、先程まで二人組がいた位置にまで誘導される。少しするとゴンとキルアもそこへと集めた。二人の身体を見る限り何かされた訳でもないようだ、それにホッとしていると大男は廃墟の一部を破壊し台にするように地面に叩き付けるように置いた。そしてそこへ腕を置いた、昨日自分がやった腕相撲のように。

「おいウボォー、何する気だ?」
「ちょっくらこいつと力比べしたくなってのさ、こいつなかなかやるぜぇ?」
「らしいね」
「……やれば、最低でもこの二人だけでも逃がしてくれるのか。そうならやってやる」

その言葉に思わずゴンとキルアはシャネルの顔を見た、冷や汗一つ欠かず真っ直ぐとした表情で言っている。本気だ、シャネルは自分達を逃がそうとしている。ウボォーと呼ばれた人物は更に面白いだといわんばかりに笑う。

「良いぜぇ、但してめぇは一緒に来て貰おうか。念の為にな」
「ああ解った」
「「シャネル!!」」
「静かにしてな二人とも、安心しな。ちょっとした出張みたいなもんだ、留守番、頼むぞ」

"この場は無事脱出し情報を渡せ、二人を頼んだ"。言葉にそういう意味があった。

「だったらウボォー、アジトでやりな。さっさと連れて行くよ」
「まあいいか。うしならさっさと行こうぜ」
「あんた達ここで30分は動くな、動けば直ぐに解る」

ノブナガと一緒にいた女、マチはそう二人に言い聞かせるように言いつつ指を動かしていた。そしてウォボーはシャネルの肩に腕を回しつつそのまま歩き始めた。ゴンは思わず動きそうになるがこっそりと動いているシャネルの左手を見た時、完全にとまった。子供に駄目と言い聞かせるように指を左右に振っていた。

「(下手に動くな……そう言いたいんだなシャネル)」
「(絶対、絶対に無事で居てね……!!)」
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