暁 〜小説投稿サイト〜
HUNTER×HUNTER 六つの食作法
015話
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00万使ったって余裕はある。ついでにオークションに参加するのは参加賞つきのカタログだって俺が出してやる」
「し、しかし良いのかよシャネル!?確かカタログは1200万だぞ!?合計3200万の出費!?」
「構わないって。仲間の為だしな、なくなったらまた稼げば良い」

シャネルの好意に甘え、お尋ねサイトに上げられた2000万という破格の賞金額。但し条件も厳しく、旅団の現在位置とその証拠を提示しそれが信用出来ると判断できた場合のみ支払われるという仕組みにした。これならガセネタが来たとしてもかなり絞れる事が出来るし本物かどうかの判断も出来る。


「クラピカ、如何した眠れないのか?」
「ああ……シャネルか」

取り合えず一同はホテルへと戻りお尋ねサイトの監視と出来る限りの情報収集にをし始めた。だが矢張りまともな情報は見つからず伝言サイトに投稿されて来た情報もガセネタばかり、状況は芳しくなく夜も更けていた。交代でサイトの監視をしていた際、休憩していたクラピカが居ない事に気づいたシャネルはべランダで夜景を眺めているクラピカを見つけ話しかけた。

一旦は落ち着きを見せたがそれでも矢張り心中は穏やかではないのだろう、復讐の対象が直ぐ近くに居る事に。

「シャネル、あの時私を止めてくれた事感謝している。あの時、冷静になれなければ私は何も考えずに行動していただろう」
「気にするなっお前の気持ちだって解るからよ。お前が荒れそうになったら何時でも止めてやる、それが支えるって事だぜ」

シャネルの言葉は本当に頼もしく有難い、先程まで荒れ狂っていた感情が収まり始めている。自分を支えてくれる強い存在が自分を鎮め、正しい方向へ修正してくれる。有難い事この上ない。

「にしても良い夜景だな」
「ああ、美しい」

唯の夜の浮かんでいるビル郡の明かりだというのに修行の際に良く見ていた星空に良く似ていた、あの時もこうして二人っきりで空を見上げていた。そう思った時、ドクンと心臓が大きく跳ね上がった。

「(わ、私は……師として尊敬と親愛を……)」
「今度はじっくり、旅団とか関係なしでこういう所来たいよな♪」
「あ、ああそうだな(私と一緒に来たい……!?)」

笑いながら掛けてくる言葉を聞く更に心臓は早打ちになって爆発しそうになっていく。自分で解っている筈、この感情が既に尊敬や親愛などでは済まされない事は………。これは……明らかに

「シャ、シャネル!!」
「んっ何だ?」

恋、なのだろうか。

「私はシャネルと会えて本当に良かったと思う!」
「なんだよいきなり照れるじゃねえか♪俺もお前に会えて良かったと思うぜ」

静かに夜は更けていく、激しく渦巻く感情と共に。
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