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HUNTER×HUNTER 六つの食作法
014話
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の所」
「ゴンの方はまだ続いてるな、もう151連勝だろ?」
「ああ、シャネルに負けてだいぶそちらに流れているな」

幾ら5万で1000万と言えどシャネルの見た目も影響してか良い加減挑戦するものは消えて来ていた、今は疲れて暇そうにしているフリをしつつもゴンの腕相撲を鑑賞していた。152戦目の相手はなんと初めての女、黒髪の眼鏡を掛けた少女だった。

「へぇ……割と若そうなだけど自信あんのかね」
「でなければやらないだろう(妙に見つめているな……もしかして黒髪眼鏡がいいのか……?)」

クラピカの心中はさておき、ゴンと少女が手を握りあった時ハッと顔を鋭くした。手を握り合った瞬間に感じる彼女の強さ、オーラの力強さに驚愕した。まるでシャネルと手合わせをして入るかのような感覚に近い。

「ようござんすか!?レディ、ゴォ〜!!」

合図と共に一気に力を込めて互いに相手の手を握り潰さんとする勢いで握り締めて一気に相手の腕を倒しに掛かる。此処まで余裕を残し、相手には良い感じの優越感を浸らせていたゴンだが今回に限ってはそんな余裕など無かった。一瞬でも気を抜けば負ける、そう確信できる。

「んっ……んんっ……!!」
「ぐぅぅう……ぐうああああああ!!!」

必死に歯を食い縛り今出せる全力を発揮するゴン、本気の本気であった。あまりの力で机には罅が入り始めミシミシと音を立てていた。机が音を立てて崩壊しようとしていた時、ゴンは何とか相手の拳を机に付け勝利する事が出来た。

「ふぅ〜………」
「有難う御座いました」
「あっこちらこそ」

周囲の見物人達は少女に良くやったなどの声を掛けて盛り上がっている。事実、今日一番ゴンが力を発揮した取り組みだったし傍から見てももっとも互角と言える物だった。しかし、凄まじい腕力だ。

「すっげえパワー……」
「ああ。とても少女と思えんな……」
「あの挑戦して良いですか」

クラピカと彼女に対する感想を言い合っている今度はこちら側に挑戦しにやってきた、クラピカは5万を受け取りつつ彼女を席へと案内する。シャネルも気を引き締めながら左手を差し出し、彼女もそれに従って左手を出してきた。

「良し準備は良いね、用意……スタート!!」

先程の事を見ていたからかシャネルは加減する気など一切無く本気でやる気だった、それに加え自分もゴンと同じように彼女と手を会わせた瞬間にオーラの強さを感じ取ったからだ。故に全力を出す事にした、だが

「ぐううううう!!うぉぉぉぉぉっ……!!!」
「んっ………!!んんんんんっっ!!!」

互いに一歩も譲らず互いに腕が殆ど動かないと言う状況が発生していた。その光景にクラピカは目を疑い、周囲の見物客もその光景に目を奪われていた。

「(この子、なんてパワーだ……
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