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幽雅に舞え!
激突、そして明かされる真実
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、イグニスが止めてくる。吹き荒れる熱風はまともに吸い込めば喉を焼き、身を焦がすだろう。

「くっ……メガヤミラミ、守る」
「……サマヨール!」

 サファイアは攻撃を中断したが、ルビーは鋭く名前を呼んだ。サマヨールは――熱風を受けながらも、重力で休もうとしたサンダーを上から押しつぶす!

「何……!?」
「くっ……サンダー、ボルトチェンジ!」

 サンダーの体が電光に包まれ、凄まじいスピードでメガヤミラミに突っ込む。そして再びメタルバーストを受ける前に、ネブラのボールへと戻った。ネブラがわずかに苦い顔をする。

「よもや貴様が防御を捨てて攻撃してくるとはな……この俺様のサンダーを退却せざるを得なくさせた度胸、認めよう」
「お褒めに与り光栄だね。でもまだお楽しみはこれからだよ?」
「ふはははは!言うではないか、小娘が!この前は陰気な奴だと思っていたが……そこの英雄に影響されたか?」
「……そうなのか、ルビー?」

 サファイアが首を傾げてそういうので、わずかに赤くした顔を背けるルビー。ごまかすように冷たく言った。

「それはないよ」
「ふん、へそ曲がりめ……まあいい。出でよ、デンリュウ!」
「デーン!」

 可愛らしい鳴き声と共に現れたのは、毛のない羊のようにすらっとした黄色い体のポケモン、デンリュウだった。

(だけど油断は禁物だ、本気のジムリーダーが繰り出すポケモンなんだから)

 この前の自分への戒めとして、そう思い直し警戒するサファイア。

「いくぞデンリュウ、シグナルビームだ!」
「メガヤミラミ、守る!」
「ふ……それでいい、やれぃイグニス!」
「ファイヤー」

 ファイヤーの体全体が炎で眩く煌めく。その神々しさは正しく不死鳥の如し。サファイアは気づく。ネブラは自分に注意を引きつける意味でもポケモンを交代したことに。自分の攻撃で守るを『使わされた』事実に。


「ゴッドバード!!」


 そして放たれるは神速の突撃。一直線にメガヤミラミに向かい、必殺の一撃を見舞わんとする。

「サマヨール、重力!」

 重力場を発生させ、ファイヤーの速度をわずかでも遅くする。それでもなおヤミラミを吹き飛ばし、壁まで叩きつけた。
 
「決まったな」
「それはどうかな・・・メタルバースト!」
「!」 
 
 再びヤミラミの大盾が輝く。ゴッドバードによって受けたダメージを更に増して跳ね返す一撃は至近距離にいるフャイヤーに直撃した。
 
「・・・戻れ、ファイヤー」
「ありがとう、ヤミラミ」
 
 ファイヤーが戦闘不能になり、ヤミラミも体力のほとんどを使い果たしたのでボールに戻す。まずは痛み分け
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