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ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
帰郷-リターンマイカントゥリー-part4/盗まれた友達
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突如現れた、紳士服に身をまとう謎の色白の男。
名刺には『怪獣バイヤー・チャリジャ』と記されている。ムサシたちは、この男がどう考えてもよからぬ目的で近づいてきた宇宙人であることを察した。
「行きなりの来訪の無礼、どうかお許しを。しかし今回あなた方にどうしても頼みたいことがございまして」
「頼みたいこと?」
アヤノが視線を鋭くする。
次にチャリジャが言い放った発言で、それは確信に変わった。
「私は、今紹介した通り、怪獣を売って商売しているのですよ。ですが最近は古い商品ばかり溜まりこんで商売がはかどらなくてね。なにせ私が出会うお客様方はレイオニクスブームで、強くて新しい商品を好みますから」
「レイオニクスブーム?何が言いたいんだ」
敢えてムサシはそのように問う。それを聞いて、チャリジャはくく、と君の悪い笑みを浮かべる。
「もうお察しがついているのでしょう?
この星の怪獣を、私に売っていただけませぬか?勿論、高値で買い取りますよ?」
「ふざけるな!」
ムサシはチャリジャの要求に即答した。怪獣を大切に思う彼にとって、そのようなお願いが聞けるはずもない。
「怪獣が商品だと?高値で売るだと?命をなんだと思っているんだ!」
「おやおや、あなたも怪獣に強い愛着を持ってるようですから聞いてもらえるかと思ったんですが…」
「あなたね、うちの旦那をバカにしないでもらえる?お金なんかで、私たちの大切な友達を差し出せるわけないでしょ!」
「そうだそうだ!」
アヤノやソラもチャリジャに対して怒りを露にする。かつて地球でも、この男は、ムサシや自分の最も嫌う行為で稼いでいる。命を軽んじる行為を平気でやるこいつには我慢ならない。ましてや、この星の怪獣たちは苦楽を共にしてきた仲間だ。
「全く理解できませんね。怪獣は言い換えれば図体の大きな獣。言葉も通じず、我々のような知性もないくせに、本当にわかりあっていると?」
しかし、チャリジャはムサシたちの考えを嘲笑う。怪獣を完全に商品以下の存在とみなしている。ムサシにとってこれほど許しがたい奴は数えるほどしかいない。
「あなたとて本当は信じていないでしょう?地球では人類にとって怪獣は邪魔だからこの星に移したのでは?」
「邪魔なものか…!僕は怪獣たちの意思を尊重した上で、彼らをこの星に連れてきたんだ。それに信じてないなんてお前が決めることじゃない!」
その言葉に嘘はない。怪獣もまた意思を持つ生き物だ。縄張りから勝手に連れ出せるなんて傲慢だし、できるにしても簡単なことじゃない。
「まぁ、あなたの青臭い理想などどうでもよろしい。私がほしいのは…この星の怪獣たちですよ。地球では10年近く息を潜めながら怪獣を集めていましたが、そろそろ向こうは底をつく頃ですからね」
「何!?それじゃまさか…」
さっきのアヤノの話や、
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