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聖闘士星矢 黄金の若き戦士達
38部分:第四話 八大公その四
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った。
「ただ勝てばいいというわけではないのだ」
「戯言を。勝たなければ何の意味もない」
 カナンもまた凄みのある笑みを浮かべてみせる。レダに対するように。
「しかもこちらは傷つかずにな」
「それはどうかと思うが」
 カナンに今度反論したのはリゲルだった。
「貴様は拳で解決するのだな」
「そうだ。この拳でだ」
 実際に右手を拳にしてそれを見据えながら語る。
「全てをな。勝ってみせる」
「それもまた愚かだ」
 そのリゲルに言ったのはジークだった。
「拳での戦いなぞ。空しいだけだ」
「では本当の戦いは何だ」
「剣しかない」
 目に切れ長の光が宿った。
「斬る。それこそが戦いだ」
「まあ待て」
 はやる彼等をドーマが宥める。
「ドーマ」
「口出しは無用ぞ」
「戦について話すのはいい」
 彼とて狂闘士だ。戦いは好むところだ。しかしここであえて言うのだった。

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