暁 〜小説投稿サイト〜
HUNTER×HUNTER 六つの食作法
009話
[1/3]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
日光が降り注ぐ庭園、陽気の中に微睡みに漂える状況でただ一人異様なほど不愉快そうな表情を必死に隠すように顔の上にバックを置き横になっている男がいた。一番最初にハンター試験の合格をもぎ取った男、シャネルである。

ハンター試験は終わり彼は正式なハンターとなった、念願のハンターライセンスも手にした。会長からハンターとして歓迎するという言葉を貰った、だが彼の心は一切晴れていない。もやもやとした雲がかかっている。非常に不快な気分だ。ハンター試験最終試験、自分が一抜けした後待っていたのは不快感だけだった。

その理由はキルアだった。ゴンが大怪我を負いながらも半ば譲られるようにして取った合格後の試験で待ち受けていた戦い、キルア対ギタラクル。そこで目にしたのは異常なほどに歪んで狂った愛。ギタラクルはキルアの兄であるイルミが自らの道具によって変装していた姿だった。もはや変身と言う次元のそれを解いたの場は凍り付いていた。


『針で顔を変えていたのか!?』
『あれがキルアの兄貴……!?』
『……嫌な臭いがする野郎だ』

イルミは言った。家を出たキルアが心配だから様子を見てきてくれと、冷たく淡々とした声。録音されている声が流れているかのような暖かみの無い声。何がやりたい事があるのかと問いかけられたキルアは兄に恐れているのか気押しされているのか戸惑っているように小さな声を出すだけ、ハンターに別になりたかったわけではないと。でもやりたい事はある、ゴンと友達になりたいと言った。


     ―――お前の天職は、殺し屋なんだから―――
     ―――友達は要らない―――


ハンターになる事を望んでいる訳ではないと言う言葉を聴いた、それがキーになるように人工的に作られそれを録音したかのような声が再生される。受験者の誰もが異常で恐ろしいと感じる、正しい反応だ。だがそれに強く反発したのがレオリオだ。

『キルアッ!!てめぇの兄貴だかなんだかしらねえけど言わせて貰うぜ!!さっさとぶっ飛ばして合格しちまえ!!友達になりてぇだと!?とっくに友達だろうが!!!ゴンはそう思ってるに決まってる!!』

強い言葉にキルアの身体が震える、嬉しさなのかイルミ対する恐怖なのかは定かではない。だがイルミは冷徹に言葉を紡ぐ。


     ―――ゴンを殺そう、殺し屋に友達は要らない―――

キルアから身体を翻し外へ通じる扉に向かいながら針を手に持った、スタッフがそれを止めようとするが針を投げつけた。刺されたスタッフは顔が異常変形しながらイルミのゴンは何処にいるのかという言葉に素直に従ってゴンは隣の控え室だと伝えた。だが入り口前で立ち止まる。ハンゾー、シャネル、クラピカ、レオリオの4人がそれを遮っている。

この最終試験では受験者を殺してしまっては失格にな
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ