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Sword Art Rider-Awakening Clock Up
瞬殺
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曇ったコップで氷水を(すす)る。俺の右隣の席に座るアスナが、いっそう微妙な顔で呟く。

「なんだが……残念会みたいね」

「俺だって、こんな店に来る気はなかった」

「まぁ、そんなこと言うなよ。それより、料理が来るまでの間、団長様に俺らの話を聞いてもらおうじゃないか」

俺の向かいで涼しい顔をしているヒースクリフを、チラッと見上げてキリトは言った。

昨夜の事件のあらましを、アスナが的確かつ簡潔に説明するのを聞く間も、ヒースクリフの表情はほとんど変わることはなかった。ただ唯一、カインズの死の場面で、片方の眉がピクッと動いた。

「……そんなわけで、ご面倒おかけしますが、団長のお知恵を拝借できればと……」

アスナがそう締めくくると、ヒースクリフはもう一度氷水を含み、ふむ、と呟いた。

「では、まずはネザー君の推測から聞こうじゃないか。キミは、今回の《圏内殺人》の手口をどう考えているのかな?」

話を振られ、俺は頬杖(ほおづえ)をついていた手を外して指を3本立てた。

「……最初は、3通りだった。1つ目が、正当なデュエルによるもの。2つ目は、既知(きち)の手段の組み合わせによるシステム上の抜け道。そして3つ目が……」

その先に続く言葉を言おうとした途端、不意に口を閉じた。

「……いや、3つ目は除外でいい」

「何を言おうとしたのか知らないが、キミが除外するということは、あり得ない可能性なのだな」

即座にそう言い切ったヒースクリフの顔を、キリトはおもわずまじまじと凝視してしまった。アスナも同様に、二、三度瞬きしてから言う。

「……断言しますね、団長」

次いでアスナは、先ほど俺の言おうとした3つ目の可能性、《圏内の保護を無効化する未知のスキル、またはアイテム》を伝えた。

「ネザー君の思ってる通りだ。想像したまえ。もしキミらがこのゲームの開発者なら、そのようなスキルや武器を設定するかね?」

「しないな」と、キリト。

「なぜそう思う?」

磁力的な視線を放つ真鍮(しんちゅう)(いろ)の瞳をチラリと見返し、キリトは答えた。

「そりゃ……フェアじゃないから。認めるのもちょいと業腹(ごうはら)だけど、SAOのルールは基本的に公正さを貫いてる。たった1つ、あんたの《ユニークスキル》や、特別(エクセプション)たるネザーを除いては、な」

最後の一言を、片頬の笑みと共に付け加えると、ヒースクリフが無言で同種の微笑を俺に向けた。

少しばかり驚くが、表情は冷徹のまま。いくらKoB団長とは言え、俺の《力》のことまでは知らないはずだ。

謎の微笑を応酬(おうしゅう)する俺とヒースクリフを順に見やって、アスナがため息混じりに首を振り、言葉を挟んだ。

「どっちにせよ、
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