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HUNTER×HUNTER 六つの食作法
007話
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た。

「私がハンターを志望したのは幻影旅団を捕まえる為だ」
「幻影、旅団……。蜘蛛か」

幻影旅団、通称「蜘蛛」。盗みと殺しを主な活動とする盗賊集団。上位の賞金首としてA級として手配されている盗賊集団、一流のハンターでさえ手を出すのを躊躇し出来る事ならばそいつらは相手にしたく無いと思うほど。とどのつまり、クラピカの目的は復讐と言う事になる。

「ほう……?随分と大物を狙うんだな、それでか六式の話しを聞いてきたのは。それなら別に教えてやっても構わないけどな、ハンター試験終わったら早速指導いるか?」

虚を突かれたかのように驚いた顔をするクラピカ、彼の発言に驚いたのだ。彼は復讐の為に手を貸してやっても良いと言っているのだ、普通なら復讐と聞けば誰もが止めるだろう。だがシャネルはしない、寧ろその逆をしている。

「……意外だな、正直止めると思っていたが」
「他人の目的を他人がどうこう言って良い資格なんて無いだろ、仮に俺が止めたとしてもそれを聞くか?」
「話し自体は聞くが止めないだろうな」
「だろ?俺は復讐(それ)を否定も肯定もしない。だがクラピカ俺はお前を肯定する」
「……何故だ?」

醜い行為をしようとしている自分を肯定する。ある意味狂っている理論にクラピカは少し混乱している。

「復讐が正しいか間違ってるなんてくだらない口論だと俺は思う、結局は自分の感情と生き方に打つ楔だ。だけどな自分だけは否定しちゃいけねぇ、自分を信じ続けろクラピカ。お前を信じる俺を信じろ、そうすればお前はお前でいられる」
「………フッ」

思わずクラピカは小さく笑った、そしてそれから大きな声で笑い声を上げた。実に清々しい笑みを浮かべての笑いだ。

「私を信じるシャネルを信じろか!なんだそれはカッコ付けているのか、はははは!!!」
「そ、そんなに可笑しいか……?」

結局の所彼が言いたい事は自分を見失うなっと言う事だろう、自分が自分を見失えば色んな物を失っていく。復讐を誓った時の感情も、ここまで生きてきた思いも消え去ってしまうと。

「キャラに合っていないっと言う感じだったぞハハハハッ!!」
「ああもうそんな笑うなって!!ったく今更になって恥ずかしくなってきやがった!!」
「すまないすまない!」

涙も流しクラピカは改めて席に着きむくれているシャネルをなだめるように言葉を出した。

「ここまで笑ったのは久しぶりだ、心から笑えた」
「ひ、ひでぇそこまで言うか……?」
「晴れたような気分だ……有難う、シャネル。出来れば私を支えて貰えないだろうか、強くなるために」
「……まっいいか、おう!」

互いに浮かべたのは弾けたかのような笑顔、見ていてくすぐったくなるがどこかずっと見て居たくかのような笑みだった。

「あっ
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