暁 〜小説投稿サイト〜
『Trap of a spider』
『Illicit』

[8]前話 [2]次話


いつもの帰り道で、いつものことをする。
決まり事なんだ、ほんの些細なこと。
いけないことなんてのは言われなくても解ってた。

道無き道を手当たり次第に逃げ込んできたような人生。
どうにもならないと悟ってしまえばつまらなくなった。
迷い込むフリをして利用しながら強かに生きてくしかない。

なんで産まれてきたの?
なんで産んでしまったの?
なんで殺さなかったの?
いつ殺してくれるの?

私の罪を、憎き母と、母の男の罪を、誰が裁いてくれる?
殺意という快楽を得た私は、どう調理しようかと楽しむ。
病んでしまう前に誰か此処から掬い出してよ、ねぇ...頼むから。

脳天突き抜ける程凍える夜。
目の前には血塗れのあなた。



[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ