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『チロの物語』
『流那』

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僕は話を聞く。
女の子は
少しずつ話す。

『哀しく無い。
ただムカつく。
あっ!名前...
決めていい?』

なんだろう...
何かあったの?
名前...
決めて欲しい!
呼ばれたい!

『あっ、うちは
流那ゆうんや。
おまえは...
チロにしよか!』

るな...
可愛い!
チロ!
可愛い!
嬉しいっ♪

『チロチロって
チョットずつしか
ゴハン食べへんし』

僕、一生懸命
食べてるよ...
もっと
食べなきゃ
ダメなんだ...

『まぁマダマダ
こんまいからなぁ
しゃあないか♪』

あ...
大丈夫なんかな。

『ぎょおさん
食べなあかんで!
大きいなりやぁ!』

女の子は
僕を優しく
抱きかかえて
いっぱい
撫でてくれた。



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