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051「 妖精さん、地中の太陽を拝む」
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び出て、シルバーは一瞬、自殺行為じゃね?と思って焦った。
常識的に考えたら、ここは宇宙空間のはずだ。
幸い、スペースコロニーのすぐ近くなせいか、大気はある。でも、原理は分からない。
『妖精さんっ!下を見て!』
『赤い奴がいるわ!』
そのネットの言葉に釣られて、下を見た。
すると――そこにあるのは――小さな極小の点にしか見えないが、それでも十分に眩しい太陽がそこにある。
更に、空間を降りていって、上を見ると、剥き出しの建材に支えられたスペースコロニーが、輪っか状に何処までも続いている。
輪っか状だが、このスペースコロニーは、地球の何億倍も表面積がありそうだ。
さすがに距離がありすぎて、全貌は分からないが、太陽を囲んで一周する形で、このスペースコロニーは成立しているように思えた。
恐らく、超超巨大な輪っか型のコロニーなのだろうなと、シルバーは推理した。
『宇宙の神秘だわ……』
『太陽のずーと、向こう側にも、輪っかがあるのかな?
太陽の周りを、グルリッと一周するスペースコロニーとかやべぇ……』
スペースコロニーを下から支える建材へと、シルバーは近づく。
全く錆びていない銀色の金属で出来ている。
だが、とんでもないエネルギーが炸裂したのか、老朽化が原因なのか、スペースコロニーの端っこはボロボロだ。建材も所々、ちぎれている。
それらを見ていたネットの皆の一人が、ショタ妖精にツッコミをいれた。
『なぁ、妖精さん。
この超巨大な輪っかって……元々は、球形状のスペースコロニーのごく一部なんじゃね?』
「どういう事?意味が分からん」
『ほら、金属が歪んで切れているやん?
このスペースコロニーの本来の姿は、太陽を中心に、その周りを大きな殻で覆った丸い姿が、本来の姿だと思うんよ。
事故が何かで、妖精さん達が住んでいる輪っか以外、全部、太陽に落下したんじゃね?』
シルバーは唾を飲んだ。
そう考えたら、この黒い崖の光景を見て納得できる。壊れている建材も、それで説明がつく。
『俺が何を言いたいかと言うとな。
このスペースコロニーが今、輪っか状になってるのは、老朽化したのか、豚人間が壊したのか、分からないけど……』
残酷な真実が、突きつけられた。
『このスペースコロニー。
近い将来、かつて存在した他の大地みたいに、全部崩落して、あの太陽に落ちるんじゃね?』
世界滅亡の危機だった。
老朽化が原因だとしたら、現状では手の尽くしようがない。
『夢幻』の力を持つ豚人間の化物っぷりが原因だとしたら、皆殺しにしないと解決できない。
もしも、先ほど倒した豚人間みたいな化物が、その力を地面に叩きつけたら……スペースコロニーを支えている建材は壊れ、皆で一緒に太陽へGOするだろう。
ダークシ
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