暁 〜小説投稿サイト〜
ネット通販は異世界最強なんだよ!(勘違い)・ω・`)ノ
048「 妖精さんと、世界最大の豪華客船と、巨大ビル」
[1/3]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
絶対に負けられない。殺される訳にもいかない。
ここで勝たないと、嫁の人生が狂ってしまう。
金をほとんど使い切ったシルバーは、『とある秘策』のために、雄大な空を上昇しながら、貯金を増やそうと、高らかに叫んだ。

「皆ぁー!俺にっー!
皆の貯金をあずけてくれぇー!」

『返す気がないのに預けろだと!?』
『卿は何を考えているのだ!』
『無限のお金が湧き出るツボを持っていると思っているのか!恥を知れ!』

どこの軍人さんみたいな、酷い返答がネットから返ってきた。
ショタ妖精は絶望する。ここで貯金が増えないと、秘策どころじゃない。
時間を稼げずに、詰んで人生終わりだ。

(俺、みんなに嫌わているような行為をしたっけ?
え?なんで?プラチナとエルフィンの人生を守らないといけないのに、ふざけんな!)

瞬間的に、今までの人生が走馬灯のように思い出しそうになる寸前、今度は暖かいネットの皆の声が響いた。

『嘘だよ!金をくれてやるよ!ほい3万円!』
『べ、別にっ!妖精さんの裸体がエロかったとかっ!そんな理由で金を上げる訳じゃないんだからね!』
『うむ……今回は妖精さんが、エロ漫画っぽい格好だからな……よし1万円寄付しよう』
『キマシタわー!可愛いショタの裸とか最高ですのー!可愛いですわぁー!』

尋常じゃない勢いで、貯金の数字が増える、増える、増える。加速度的に、残高が増えまくる。
これで、まだまだ挑戦できる。
ひょっとしたら、ネット通販で購入できる物資で、高速で飛び回る豚人間を仕留める事ができるかもしれない。

「皆、ありがとう!
俺……嫁のためにっ!容赦なく散財するわ!」

一気に集まった金を、ネット通販に注ぎ込む。
青い画面で、廃棄された物件一覧を表示し、大きくて質量がありそうな物を探しながら――少しの時間を稼ぐために、豚人間に話しかけた。

「おいっー!豚ぁー!
人類のっ!偉大な英知をぶつけるからっ!
男ならっ!全部受け止めろよ!
受け止めたら、巨乳のエルフ娘を紹介してやるぞー!(あの世で)」


「ブヒィィィー!わかったブヒィー!
全部が終わったら、素敵な結婚初夜を体験させてやるブヒィー!
巨乳娘まで紹介してくれるとか最高ブヒィー!」

豚人間は完全に、小さな妖精シルバーを舐めきっている。
能力と高い知能を過信して、どんな攻撃にも対処できる、そう思い込んでいる。
シルバーは、心の中で笑いながら――ネット通販の購入ボタンを押す。ポチッとな

『舐めプ戦闘は死亡フラグですよ!豚さんっー!』
『妖精さんっー!だめぇー!それを使い捨てにしちゃ駄目なのぉー!』

「行くぞぉー!
造船技術の結晶体っ!
世界最大の豪華客船っ!ハーモニー・オブ・ザ・シーズ(廃船)だぁー!
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ