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ネット通販は異世界最強なんだよ!(勘違い)・ω・`)ノ
032「ドワーフ娘、ブラック労働する」幕間A
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れた工場でもないと、三日で生産できないだろう。
支配者の無茶すぎる注文に、ミカドワは顔を横に振った。
彼女は、穏便に、支配者のご機嫌を取りながら拒否る方法の一つや二つは心得ている。
小さくても、職人集団の長なのだ。

「……シルバーの旦那。
残念ながら、鉄の在庫が少なくてね。
300本でどうでしょうか――」

ミカドワが言い終わる前に、シルバーはネット通販で10トンにも及ぶ、中国産の鉄鋼を購入。
それを工房の入口に落とした。
山のような、とんでもない量の鉄に、ミカドワを除いたドワーフ達はワクワクした気持ちが抑えられない。金属ズキーだけに。

『ロリ娘鍛冶師よ、これが王の財宝だ』
『1トン4000円の中国産の鉄だお』
『さすが、中国。凄い安いです……』
『安すぎて、世界中の鉄鋼産業が潰れるレベルwww』

シルバーは、ミカドワの紅い瞳を見つめながら、場の勢いに任せて命令を下す。

「ここに良質な鉄が10トンある。これで存分に鍬を作ってくれ。
それも、可能な限り早く、たくさんだ」

『おいこらwwww1トン4000円の安物だぞwwww』
『いや、精密機械に使うならともかく、単純な道具に使うなら、これで良いんじゃないかお?』

シルバーは、驚くドワーフ達に向けて言葉を続ける。

「さぁ、作るんだ。ミカドワ。
俺はプラチナから、君の高い評価を聞いている」

「ア、アタイの評価?」

「3日で何でも作ってくれるドワーフ。
略してミカドワとな。
俺も……君の働きに期待しているよ」

『妖精さん!ポニテール合法ロリ娘を過労死させる気かお!?』
『いや、さすがに3日で全部やるのは無理だろ……』
『このロリドワーフ、どんなパンツ履いているんだろう?』

さすがのミカドワも戦慄した。
ミカドワの名の意味は、まさにその通りの意味だからだ。
転生する時に、『3日で何でも作れる職人』になるために、自分で自分に付けた名なのだ。
これを知っているのは、自分だけの秘密のはずなのに――目の前のショタ妖精は、その事を知っていた。

(な、なんでっ……!
アタイの名前の由来を知っているんだいっ!?
ま、まさか、プラチナ様は心を読める転生者!?)

いや、それよりもミカドワには心配しないといけない事があった。
ミカドワの名に期待される働き。それは――3日で仕事をやり遂げろ。
恐らく、こういう意味なのだと、ミカドワは理解せざる負えない。

(3日で1万本作れという事なのかい!?
そんな無茶な!)

『合法ロリ娘が、黙っているお』
『妖精さんの非常識さに困っているのだろうな……うむ。
私でも、こんな無茶な仕事を頼まれたら断るな……達成できない仕事は評判を下げるだけだ』

権力者の
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