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Lv.9999億の骸骨(勘違い物)・ω・`)ノ
Lv27「不死王の世界征服I〜反乱終了のお知らせ@〜」
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爵はサムソンの顔を覚えていたようだ。
サムソン家は処刑というイベントを担当し、医者としても活躍しているから、嫌でも目立ってしまっている。
一瞬、嫌そうな顔で、サムソンを見つめてきたオレルアン公爵の目が忘れられない。
でも、今はそんな事よりも――これが悪の帝王の巧妙なる罠かもしれない事を、進言すべきだとサムソンは思い、実行する。

「あ、はい、医者のサムソンです、オレルアン卿」

「どうしたサムソン卿?
不安そうにして居られるが?」

「オ、オレルアン卿。
お、俺、いや、私が、ここに来る最中に、とんでもない事に気づいたんです。
アンデットどもが……なぜ、私たちの合流を妨害しないんです?
空飛ぶ化物が投げてくるのは、食料っぽいですし……」

「わははははは!
我らの威容に恐れを成したのであろう!
見よ!この軍勢をっ!
30万……いや60万はいるぞ!
これだけの大軍が集うたのは、王国の長い歴史でも初めての事だそうだ!」

いつも、これだ。
オレルアン公爵は、その場で行き当たりバッタリの気分屋だ。
全く先の事を予想してないからこそ、こんなにお気楽なのだ。
サムソンはこの反乱軍に参加した事を後悔し始めた。
幾ら数を集めても、空にいる敵に攻撃が届かなければ意味などないというのに――突如、空から青い色が消えた。
先ほどまで、眩しいほど輝いていた太陽も消え去る。
場は真っ暗闇の空間に包まれた。
昼なのに、夜。いや、夜なら月や星が輝いているから、夜より遥かに暗い。まるで完全封鎖された地下世界に来訪したような気分だ。
こんな場所に一日でも滞在したら、絶対に精神が崩壊する。
このような所業ができる化物を、サムソンも、この場にいる人間も、一人しか思いつかない。

「悪の帝王ワルキュラっ……!」
「大魔王ワルキュラっ……!」
「死の支配者ワルキュラっ……!」
「太陽を手下にしているワルキュラっ……!」

神にも等しい超越者に、喧嘩を売っている。
そんな事実を、今更ながらにサムソンは実感してしまった。
今まで噂でしか聞いた事がないような信じられない大惨劇。
人間ですらも、嘘だと信じ込まないと生活できない圧倒的な大虐殺がこれから始まるんだと、サムソンは実感し、そして恐怖した。




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ワルキュラ「帝国で寛ぎながら、サム・レイ発射準備ー」

皇后「あ、空が暗くなった……」

「信頼する重臣にも、情報を秘匿して行動しないと対策される」 軍事
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