暁 〜小説投稿サイト〜
Lv.9999億の骸骨(勘違い物)・ω・`)ノ
Lv9「不死王、宇宙人に誘拐されるB〜宇宙平和〜」
[1/3]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
旗艦の艦橋は、重たい空気が漂っていた。
豪華でフカフカな椅子に座りながら、ゲェス提督は特に重く悩んでいる。
真っ赤なタコ頭を右に左にゆら〜ゆら〜。
たくさんある触手をくね〜くね〜。
ドゲス星人の科学力で、ワルキュラをどうやって倒せば良いのか、全く検討がつかない。
光子魚雷は生産コストが高すぎて、少量しか生産できず、さっきの攻撃で全てを使い果たした。
中性子ビームも効かない、下手に刺激するとブラックホールで返事される――ここでゲェスの思考は停止した。
モニターに投影されていた映像に、ワルキュラの姿がない。
あるのは――解けるはずがない無重力合金製のロープと、小惑星だけだ。

「て、提督!
化物が艦内に侵入しましたー!」

「馬鹿なぁー!?
どういう事だぁー!」

「恐らく、ワープだと思われます!
全てのセンサーを無視して、艦内にっ!突然にっ!現れましたぁー!」

「本当にそんな馬鹿なぁー!?」

ゲェスは天文学的すぎる奇跡に驚愕した。
空間を歪めて移動する……ワープ系統の技術は『理論上』は存在する。
前方の空間を圧縮し、後方の空間を押し広げる事で、光を超えた速度で目的地に移動できる夢の技術。
だが、スペースシャトルサイズの超小型宇宙船ですら、木星サイズの質量をエネルギーに変換しないと実現できない。(最新の科学)
しかも、伸縮するワープ空間を通るために、周りからの干渉を完全に防ぐ『泡』という防御フィールドを展開する必要がある。
これを展開している間は、艦艇側も外に干渉できない。つまり全く移動できないという矛盾が発生するのだ。
だからこそ、ゲェス提督の柔らかいタコ頭は、現実逃避を起こしている。
今までの常識を根底から覆され、全く未知なる恐怖に、タコの触手が冷えて、ブルブルッと震えた。

(俺は一体っ!何と戦っているのだ!?
これは本当に現実の出来事なのか!?
こんな辺境に住む蛮族が、我らの科学を超越しているだと!?)

一人で孤独な思考に、浸る暇すらない。

「やぁ、宇宙の皆さん、こんにちは。
通路が封鎖されていたから、物理的に壊した、すまん」

そう言って、ワルキュラが艦橋の床を壊して入ってくる。その骸骨顔は、静かに激怒しているように見えた。
言語が違うから、ゲェス達は、内容を全く理解できていないが、今まで、散々、非礼の限りを尽くしてモルモットにしたから、ワルキュラが怒っているのだと判断するしかない。
恐怖のあまり、一部のドゲス星人は気絶して、口から黒い墨を吐いて気絶した。

「話し合おう。
言葉が分からんが、ゆっくり話し合おう。OK?
俺の名前はワルキュラだ。争いは良くない」

ワルキュラがゲェス提督の所へとやってきて、右手を差し出した。とっても白い骨の手だ。

[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ