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HUNTER×HUNTER 六つの食作法
001話
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に手をつけていた。部屋に入り席に着くと部屋全体が揺れるのを感じた、エレベーターになっている部屋に納得しつつ食事を楽しんでいた。

シャイルとは新しい世界を生きる為につけた名。今、シャイルはこの世界で最も素晴らしい仕事の一つであるプロハンターの資格を取る為にその試験に望もうとしていた。理由としてはこの世界で中心となって周って行く職業であると同時にプロハンターの資格は強い力を持っており、転生しこの世界の戸籍を持っていない自分にとってこの先非常に有利になる為の物だからだ。

転生してから既に2年が過ぎ去っていた、シャイルの身体は逞しく鍛えられ身長は2m30cm。腕や足は丸太のように太く頑丈になっている、顔には修行中に負った傷が左目と耳の間を走るように付いているが彼は全く気にしていない。

「(にしても……確かに健康的に逞しい身体だけど、これ、トリコやん……)」

彼の身体は神よって構成された物、その元となったのは漫画『トリコ』の主人公であるトリコの身体がベースなっている。同時にトリコの知識も多少ある為かサバイバルなどは全く問題が無かった。神に感謝しなければいけないかもしれない。

「面白いって話だけど……あ〜あ、これなら友達(あいつ)の話、もっと真面目に聞けばよかった」

思い浮かぶのはトリコが大好きだった友人、週間で出る雑誌にトリコの新話が出れば話してくるような友人だった。だが余り興味が無かった為が全く聞いていなかった、辛うじて覚えているのはトリコの技のほんの一部だけ、もって覚えていればこの体を有効活用できたかもしれなかったのに……。

「まっいいさ、俺が俺なりにやっていけばいいさ♪」

気楽に呟くがそれは自信と確信があるから、今日まで行ってきた修行は絶対に嘘はつかない。時に号泣もしたし血も吐きもした。それだけの苦労を積んできた、苦しかったが続けてきた自分を信じようと心の追う底から思えた。そして部屋が停止し扉が開いた、どうやら着いたようだ。降ろしていたリュックを背負い直し外へと出る。エレベーターの表示にはB100となっていた、地下100階。かなりの深さ、エレベーターを出ると薄暗い闇が降りているトンネルの中には人がぎゅうぎゅう詰めになるほどに押し込まれていた。

「(すげえ人数だな)これ全部試験者か」
「はいそうです、どうぞ試験番号札です」
「おっすまないな」

小柄な人物から札を受け取る、405番。少なくともこれほどの大人数が試験を受けると言う事なのか、札を胸へとつけていると黒髪のツンツン髪の少年が近寄ってきた。

「ねえ貴方も試験受けに来たんでしょ?」
「うん?ああ勿論、此処に来てるって事は君だろ?」
「うん!」

元気良く笑顔を見せながら返事をしてくれる少年につられてシャイルも笑顔を見せる。


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