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うちはオビト逆行物語 [ 逆行?何それ美味しいの?] 壱
うちはオビト逆行物語 〜やっとの1歩〜
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あの謎の日から数ヶ月経ち、俺らは卒業試験を受けることになった。
いつも通りに、だけどそれとなくあの頃に近い技術で。
演じることなら誰よりも慣れている、だから問題は無い。
教室の黒板の前で、一人一人受けていく。
本当にこんなに安易な試験でいいのだろうか、いや所詮はガキだから別にいいのか。
「次、うちはオビト。」
「はっ、はい!」
アスマやリンの応援が聞こえる。
何年間あのクソジジイを演じてたと思ってる、俺がヘマをやらかすはずが無い、と心の中でドヤ顔をきめる。
さぁ、いくぞ。
「オビト凄かったわね。」
「あぁ、いつの間にあんな技術を習得してたのか、意外だった。」
「もぅ!紅とアスマはオビトを見てなさ過ぎだよ!オビト毎日すっごい頑張ってたのよ!」
「・・・最悪だ。」
ほんとに、最悪だ。
まさかそこまでする気では無かった、ただちょっとチャクラ量とアドレナリンの問題だった。
このままでは変わってしまうのではないか、リンやカカシを守れないかも・・・!
「終わった・・・。」
「え?なんで、お前凄かっただろ。」
俺の独り言に突っかからなくていいぞ、アスマ。
「いや・・・忘れてくれ。」
「はぁ?」
「「・・・?」」
3人が疑問的な視線を放っているが今はそれどころじゃない。
明日が・・・憂鬱だ。
「という訳で、今回の卒業試験は全員合格だった、一番高成績なのは意外にもオビトだったけどな、まぁとりあえず班を言っていくからちゃんと聞いておけよ〜。」
先生の高らかな声にももう絶望しか感じない。
そんなことも知らずに先生は次々に名前を言っていく。
「最後、オビトとリンだ、以上。」
・・・ん?
え、大丈夫だったの!?まじ!?良かった!!!
まぁ、当然だよな!それで歴史が大幅に変わるからな!
「せ、先生・・・なんで俺とリンの2人なんですか?班ってあともう1人いるはずしゃ・・・?」
「あぁ、その事なんだがな・・・」
まぁ、知ってるからいいけどよ。
「という訳でよろしくな!バカカシ〜!」
「まさかカカシと一緒になるなんて思わなかったね!」
「・・・はぁ、なんでこうなんの。」
うん、落ち着く。
やっぱりこの2人が一番落ち着くっていうか、安心する。
・・・リンとカカシが珍しく楽しそうに喋ってる。
いや、リンだけか。
・・・やっぱりリンは俺なんかよりもカカシの方が似合うのかもな。
こんなクズに成り果てた俺よりも、未来を築いたいったコイツの方が。
リンにも本当に幸せになって欲しいしな、初恋の相手なりの想いってことにしよう。
俺はリンを応援する。
そう決めた、今。
だから2人見守ろう。
リンがそれで幸せならそれでいい。
「やぁ、もう来ていたようだね。」
背後から聞こえた声に体が固まる。
涙が出
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