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ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
帰郷-リターンマイカントゥリー-part1/ルイズ連れ戻される
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された。
…とある、誇り高き機械の戦士の犠牲によって…

「そうか…だが、エンペラ星人復活を阻止できたのか」
「ですが、僕は彼を…『メカザム』を助けられませんでした」
メビウスは、誇り高き機械の戦士…『メカザム』の散り様を思い返しながら、後悔の思いを口にした。
「彼は『ザムシャー』によく似ていました。あの姿を見ていると、エンペラ星人との戦いで散った彼を思い出してしまって…」
メカザムとは、メビウスがギガバトルナイザーの回収のため炎の谷に同行した武人だ。修羅の道を行く彼は、守るために戦うメビウスが、裏切りを働いたヒカリを信じる姿勢を固めていたことに呆れていたものの、次第にメビウスを認め、共にギガバトルナイザーを手に入れたのである。そして、ギガバトルナイザーを持って戻り、ヒカリも四天王たちの隙を突いてエースとタロウを救出、四天王もそのまま撃破し、事件は解決したかに見えた。だが、実はメカザムはエンペラ星人復活に必要な器だった。ギガバトルナイザーを四天王の企みで取り込まされてしまい、自我を失いながらエンペラ星人の姿に変わっていくメカザムは、自分が自分のままでいる内に殺してくれと懇願、その願いを泣く泣く受け入れたメビウスはメカザムを葬った。その際にギガバトルナイザーもどこかに消えていった。
「メビウス」
遮るように、ゾフィーがメビウスに言った。
「その気持ちはわかる。だが、ウルトラマンや大隊長も言っていたはずだ。我々は決して神ではない。どんなに強大な力を手にしたとしても、救えないこともあるのだ」
「…はい」
救えなかった命、それは全宇宙の知的生命体の中でも特に特殊で強い力をもつウルトラマンたちでも、決して逃れられないもの。話を聞いていたヒカリ、エース、タロウにも強い覚えがあった。
けど、救えないものがあるからと言って、自分たちの使命を投げやりにしてはならない。
全宇宙の平和…そこには多くの知的生命体たちの幸福と笑顔、かけがえのない未来がなければならないのだから。
「ギガバトルナイザーを早く回収し、再封印しなければなりません。ゾフィー兄さん、もう一度私を派遣してください」
「タロウ、焦るな。お前たちはまだ戻ってきたばかりで、四天王たちとの戦いのダメージも癒えていないはずだ。ここはセブンやアストラに行かせる。
すぐに銀十字軍のメディカルチェックを受け、今日は休め」
「わかりました」


その後、ゾフィーの命令で怪獣墓場付近の宇宙空間に向かったウルトラセブンとアストラは、ギガバトルナイザーの回収に向かった。メビウスたちが四天王と戦ってから時間がまださほど経過していない。なら、まだこの辺りを漂っているはずだ。
しかし、ギガバトルナイザーは見当たらない。
「セブン兄さん、見つかりましたか?」
「いや、残念だが…その様子だと、そちか
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