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とある科学の傀儡師(エクスマキナ)
第51話 逆転
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..!?

「それ、冷凍ビーム!」
佐天が指で鉄砲のように構えると茶髪の女子中学生の近くにいるグルグルの面を付けた金髪少女に放った。
「!?」
トビフレンダが印を結ぶと樹木が床から伸びて、壁となり受け止めた。
しかし!
「!!や、やっばー!?」
「はぁぁぁー!!」
佐天の冷気が異常に強くなり、前の冷気を一回りも二回りも包み込むように太くなり、トビも本気でチャクラを込めるが瞬間的な動作で負けているトビフレンダの樹木の壁が氷付いて、ポッキリと折れると後ろにいたトビフレンダを押し潰した。
「ぐへ!?さ、寒い!人間の身体って寒いっす......ね?」

倒れた目線の先では、絹旗が空気を巻き込みながら拳を振り上げて憤怒の表情を浮かべていた。
「超何やってんですか?フレンダ」
絹旗がオフェンスアーマーで武装した拳でトビフレンダの面を殴り付けた。
「!」
バコン!?と氷付いた樹木毎フレンダの身体が一瞬浮いてひっくり返った。
グルグルの面の右半分が欠けて、フレンダの顔半分が露出し、紅い瞳が妖しく光っている。
「......やるな」
面が欠けたトビフレンダが床を殴り付けて、一斉に鋭利な樹木を発生させると絹旗で攻撃を始めるが佐天が間に入ると
「つらら落とし!」
樹木に対抗するように、大量の氷柱が発生してトビフレンダの攻撃と相殺した。
「!?」

面を一部破損させた事で大仏の制御が上手く行かなくなり、大きく揺らぎサソリは、万華鏡写輪眼を開眼させるとスサノオを用いて、大仏をなぎ倒した。
「大丈夫!サソリ?」
「佐天......何だその力は?」
「良く分からないけど、力が湧いてくるのよ......あたしの才能が爆発しちゃったりして」
佐天がアゴに手を当ててキメ顔で言うが、サソリは先ほどの声の言葉を思い出していた。

あと少しでお主にとって大切な者が助けにくる

......佐天が?

******

「大丈夫?」
滝壺が荒い息をしている木山を心配そうに中腰で訊いた。
「はあはあ......ああ、すまない......」
「飲む?」
滝壺がそっとスポーツ飲料を渡す。
「こんな状況で」
「落ち着くよ」
首を傾げて、なぜ拒むのか分からないという顔で淡々と抑揚のない声で言っている。
「あ、ああ」
木山は蓋を開けて飲んでいくと、自然と気持ちが落ち着いてきた。

キンキンに冷えているからだろうか?

「ちょっと待ってね」
滝壺が救急箱を運んで来て、肩から血を流している木山に厚手のタオルを脇の下に入れた。
「これで良くなる」
ニコッと軽く笑うと、茶色の髪をしている女性とメガネを掛けた女性を運んできて、手当をしていく。

不思議な子だな......それに

木山は倒れて、冷や汗をかいている御
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