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ドリトル先生の名監督
第五幕その十二

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「その都度その都度なんだね」
「そうです、あるものを色々入れますね」
「まあ寄せ鍋ですね」
「そうしたのを食べてます」
「今みたいに」
「そうなんだね、じゃあその色々なものを入れたお鍋を食べて」
 そしてと言う先生でした。
「強くなろうね」
「はい、先生も」
「そうなりましょう」
「いや、僕は強くならないよ」 
 先生は笑って相撲部の皆の申し出は断りました。
「そういうことには興味がないしね」
「ああ、スポーツはですね」
「先生されなかったんですね」
「そうですね」
「だからですね」
「うん、ただ健康にはなるから」
 栄養があるものを沢山食べてです。
「健康になるよ」
「はい、頑張って食べて健康になって下さいね」
「やっぱり人間健康が第一ですからね」
「先生はお医者さんですしね」
「やっぱり健康第一ってお考えですね」
「そうですよね」
「うん、食べてそうしないとね」 
 それこそと言う先生でした。
「だからこうしたものをね」
「どんどん食べる」
「そういうことですね」
「特定のものばかりじゃなくて」
「色々なものをたっぷり食べる」
「そうすべきですね」
「うん、じゃあ皆で一杯食べよう」
 先生は音頭を取る様に言いました。
「これからね」
「はい、是非」
「こうして食べて」
「そしてですね」
「強くなりますよ、僕達」
「怪我をしない身体にもなって」
 相撲部の皆も応えます、こうしたことをお話しながらでした。先生はその相撲部の皆とちゃんこ鍋をお腹一杯食べるのでした。
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