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【WEB版】マッサージ師、魔界へ - 滅びゆく魔族へほんわかモミモミ -
第一章 開業
第6話 時をかける幼女
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「魔王様の七番目の子だ。今十二歳だったかな」



 ***



 ルーカスはメイド長と部下たちに対し、王都内にあるルーカス邸に戻るよう指示を出した。
 ぼくとルーカスの二人で歩く。

「はぁ……」
「そうため息をつくな。恐らく問題はない」
「ならいいけど……」

 魔王の娘だとは知らず、最初タメ語で話してしまっていた。
 いきなり大悪手ではないか。



 王都見学の前に謁見の手続きをするということで、魔王城へ寄った。

 あらためて近くから見る魔王城は……高すぎだ。
 そしてこれだけの大きさがあるのに、外観は装飾に手抜きがない。
 いったいどうやって造ったのか疑問に思ってしまうほど見事だった。
 その偉容のせいだろうか? 上を見上げていたら、めまいがしてきた。

 ルーカスが門番と思われる一人に声をかける。
 その魔族は「マネージャーに確認してきます」と答え、奥に入っていった。

「マネージャーって何」
「スケジュールを管理する人物だ」
「いや、それは知ってるけど」
「それくらい忙しいときもあるのだ。魔王様は」

 しばらくして、守衛が帰ってきた。

「暇を持て余しているそうで、すぐに面会可能だそうですがいかがいたしましょうか?」
「ふむ……そうか。ではお言葉に甘えさせていただこうかな。マコトよ、王都の見学は後回しにしよう」
「……」
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