機動戦艦ナデシコ
1448話
[5/5]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
説こうとしているのが悪いんでしょ。まずはしっかりとエリナを口説き落としてから、次の女に行きなさい」
「……それって、とてもじゃねえけど恋人の台詞じゃないよな」
俺達のやり取りを眺めていたオズマが、小さく漏らす。
それに同意するように少し離れた場所でキラが頷いてるが……
「おい、キラ。お前は俺の仲間だろ」
「ちょっ! アクセルさん、何でここで僕を巻き込むんですか!」
心外だと言いたげなキラだったが、フレイという妻を持ち、ラクスという恋人を持っているのを考えれば、俺と同類……いや、既に結婚しているだけ俺よりやり手だろう。
「ぼ、僕はラクスとフレイ一筋ですから!」
「いや、2人いる時点で一筋じゃねえだろ。一筋ってのは、俺みたいにキャシーだけが相手の奴の事を言うんだから」
「オズマさん、どっちの味方ですか……」
不満そうに呟くキラだったが、まぁ、オズマの気持ちも分かる。
……ただ、オズマの場合は何だかんだと踏ん切りがつかないでいる内にダラダラと付き合いが長くなっているって感じでもあるんだが。
一筋ってのはいいけど、相手を待たせ過ぎるのもどうかと思うぞ。
シャドウミラーのメンバーみたいに時の指輪があるのならともかく、オズマとキャサリンはそれぞれ生身で普通に時の流れの中にその身を委ねているのだから。
「はいはい、見苦しい言い合いはその辺にして。それより、ほら。アクセルはさっさとエリナに日焼け止めを塗る! エリナも準備をして!」
「ちょっ、シェリル!? 本気なの?!」
「本気よ。ほら、いいか寝転がる」
起き上がりかけていたエリナを強引に寝かせ、起き上がれないように上半身の水着の結び目を解く。
ビキニタイプの水着だけに、そうなれば当然起き上がることは出来ず……それどころか、俺からはいわゆる横乳が目に入ってきた。
そうなれば当然起き上がれず、エリナは渋々ながら横になる。
オズマやキラからあられもないエリナの姿を隠し、シェリルから受け取った日焼け止めを手に馴染ませ……そっとエリナの滑らかな背へと手を伸ばす。
「んっ!」
エリナの口から上がる、色っぽい声。
そんな声を聞きながら背中に日焼け止めを塗ろうとして……
「おい、大変だ! チューリップっぽいのがあるぞ!」
無人島のジャングルから姿を現したカガリの声に驚き、ふにゅん、とした柔らかな感触が俺の手の中にあるのだった。
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ