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ヨハンだがこんな状況を覆す
遂に役者は揃う
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 月宙域付近に迫る、2つの機体。

 加速していく粒子が舞う中、グラハムと刹那は互いに、何度となく切り結んできた。

「生きてきた…、この一戦を果たすために生きてきた……。生き恥を晒して、強くなろうとしたのも…」

「この、矜持だけわぁあああ!!」

 純度を増していくGN粒子が、川に様に軌跡を描く。

 GNソードUと、ビームサーベルが交差する。

「そうまでして…!」

「矜持を貫けぬ繁栄。それにどれ程の価値がある!!」


 グラハムの言葉を、聞いた瞬間。刹那は、目の前の色が変わる感覚を感じていた。

 刹那はグラハムの矜持。それに覚えがあった。彼の誇りはフラッグファイターである事、そして自身の強さだった。
 刹那にとってそれはガンダムである。グラハムは、誇りを取り戻そうとしているだけ、という事に気が付いたのである。

 そして、気が付くと。粒子の舞う、意識の混在する不可思議な世界にいた。

「イオリアの計画。ガンダムを…いや、GNドライヴを造ったのは…」

「たどり着いたか、少年。そう、君は変革し純粋種のイノベイターとして、覚醒したのだ」


 変革した人類、それこそがイノベイター。刹那は感覚的にそれを理解した。

 現実にすれば、数秒の間の事である。
 ウィングフラッグは、ドーバーガンを放ち。ダブルオーライザーは、放たれてくる粒子ビームを避ける。

「この一戦の勝利を!!」

 粒子の軌跡を描き…再び、交差し鍔迫り合いになる。

「ほかに何がある!」

「決まっている!」

 ウィングフラッグより、後ろに少し離れGNソードUを連結させる。

「未来へと繋がる…明日だ!!」

 ダブルオーライザーから、放たれた突きは、ファング2基が刺さり壊れる。
 グラハムはダビーバルーンも、GNミサイル・ファングも使っていなかった。
 だが、自分を負かした少年が今。どれほど強いのか、本当にヨハンの言う変革をしているか見たかった。

 トランザムが終わるダブルオーライザー。相手から交戦する気配がしない…。
 刹那は、攻撃をせず見ていたが、グラハムはもう終わったとばかりに背を向ける。

「少年、君の道。楽しみにしている」

「!!」

 ウィングフラッグは、先に月宙域に向かう。
 後を追うように、ダブルオーライザーも向かう。

 既に展開を始めている、艦隊達が見えていたのである。



 二人の加速粒子は、ラッセの体調を治し、ハレルヤもダメージにより沈んでいた意識を戻された。


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 反乱軍とFFより、離れた位置に止まっているプトレマイオス2。
 CBは補給艦と合流して、機体等の
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