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影の導き
影の導き-4

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ガチャリ
真姫「?……希…」

希「真姫ちゃん…どうしたん?今練習中やろ?」



真姫が部室に戻るとそこには希が制服姿で立っていた


真姫「飲み物を取りに来ただけよ、それよりもあなた…今朝のは何よ」

希「……」


真姫の問い掛けに希は窓の外を眺めたまま答えようとはしない



真姫「……なんとか言いなさいよ?」バッ

希「ッ?……真姫ちゃん痛いよ、急にそんなん」



腕を捕まれそのまま真姫の方へ体の向きを変えられた希は一瞬苦痛の表情を見せた


真姫「ハッ…ごめんなさい……」

希「クスッ……真姫ちゃんはほんとに優しいなぁ…もっと素直にその優しさ出したらええのに」

真姫「あなたね……」

希「でもウチには、その優しさが…皆の優しさが時々眩しいんよ」

真姫「え…?」

希「穂乃果ちゃんたちがアイドル活動をして、影でそれを応援しながら支えて、えりちもメンバーに入ったからウチもと思って皆とμ'sになったはいいけど……やっぱりウチには皆は眩しすぎるんや、一緒に居るときがたまに………」



そして希は下を向き、少し間を空けてから



希「辛い……」





そう言った



真姫「希…」


バタン?
絵里「希?」




真姫が呟くのとほぼ同時に、絵里が部室に飛び込んできた


真姫「絵里、皆…」

海未「飲み物を取りに行ったにしては遅いと思い丁度校舎に走っていく花陽と凛が見えたので皆で1度部室に戻ろうと言う話になって……」

にこ「来てみたらあんたたちが話してるのが聞こえたって訳」

真姫「そう……」



絵里「希、今の話はほんとなの?私達と居ると辛いって思ってること……」

希「………」

絵里「どうして、黙ってるの?」

希「……て…」

絵里「何?何て言ったの?」

希「やめてって言ったんや?えりちはいつもウチに自分の考えを言ってくる、そうやって自分の価値観を人に押し付けるんはもうやめてよ?」



突然大声をあげた希を前に、その場にいたものは誰も口を開くことが出来なかった


絵里「そんな……違うのよ希…私はそんなつもりじゃ……」



そっと、希に対して絵里は手を伸ばす


希「……もうほっといて?」バシッ

絵里「キャッ?」ガシャン?

穂乃果「絵里ちゃん?」



希は絵里を突飛ばし部室の外へと走っていった



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