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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第五十一話 人選は重要です。
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として参加が決まってしまった。恐れていたことが起こってしまった。でも、ブラウンシュヴァイク公とリッテンハイム侯爵の使節団長、副団長は内定しているからいいでしょう。マインホフ元帥は本当にすまなそうだったけれど、私は別にいいと思っているわ。自由惑星同盟の内情をこの目で直に視察できることは今後の戦略に随分と生かすことができるのだもの。ラインハルトもそのようなことをちらっと言っていたわ。
 自由惑星同盟には、オーディン外務省からフェザーン大使館を通じて正式に和平交渉の使節を送る用意があると通達したとのこと。ほどなくして動きがあるでしょう。
 いちおう敵地に行く以上、そして団長と副団長が対ラインハルト包囲網の関係者であるブラウンシュヴァイク公とリッテンハイム侯である以上は何か仕掛けてくると考えるのが自然なこと。ラインハルトとキルヒアイスを何としても守り抜かなくてはならない。
 私は自分の身は自分で護れるから、フィオーナとティアナをラインハルトの下に幕僚として臨時に付属させた。私たちがあっさりと引き受けたのでマインホフ元帥が色々と便宜を図ってくれると約束してくれたの。これを利用しない手はないわね。
 幕僚である以上はそれなりの階級でなくてはならない。そこでフィオーナとティアナは共に中将に昇進することが決定したわ。無任所の中将だけれど、今に私の、あるいはラインハルトの指揮下で艦隊を率いてもらうことになる予定よ。
 ラインハルト、キルヒアイスの暗殺の可能性もあるため、レイン・フェリルをラインハルトの副官次席に、そしてアリシア・フォン・ファーレンハイトを護衛役として手配したわ。前世の転生者が4人もいれば、そうそう後れを取ることはないでしょう。
 アリシアに今回の件を話したところ、どうしても行くと言い張っていた。おそらく兄であるファーレンハイトの事が気になるのでしょう。
 それに私自身確かめておきたいこともある。シャロンが自由惑星同盟に転生しているかどうか。場合によってはシャロンを殺すか、始末するかしなくてはならない。どのみち彼女は私たちと敵対するのだから、災いの芽は早めに摘んでおかなくてはならないわ。
 願わくば今回の旅が無事に終わることを期待したいのだけれど・・・・。



帝都オーディン――。
 オーディン外務省は今回の自由惑星同盟の対和平交渉に全力を挙げることを一応決定した。だが、軍の上層部、政財界有力者、有力貴族らは「どうせ和平交渉など行ったところで自由惑星同盟の奴らが簡単に降伏するはずもないではないか!」という見解で一致していた。これが反対もならずにすんなり決まったのは、ほかならぬブラウンシュヴァイク公及びリッテンハイム侯爵が言い出しっぺになった形を支持したからに他ならない。権勢並びない二大貴族がそろって提案(?)したものをわざわざ反対を起
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