暁 〜小説投稿サイト〜
俺の四畳半が最近安らげない件
覇王〜小さいおじさんシリーズ12
[4/4]

しおりを登録しました
[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話
よ!」


襖の陰から、叱咤の声が飛んだ。この声は…どこかで。
「yo俺のソウルフルなビートのライミング」「それはマキシマム殿に聞いて頂きなさい!」「チェキラ」「駄目です!」
あれ?この声どうも…白頭巾に似ているんだが…。
暫く熱いビートの押し問答が繰り広げられたが、やがて鈴のビートのライミングとやらが遠ざかっていった。
「諸葛瑾殿…恩に着るぞ」
あー、やっぱりあの苦労人か。あっちでも苦労しているのだな…。白頭巾が小さく舌打ちした。
「―――面白くなるところだったというのに、空気の読めぬ兄よ」
「…月イチの定例会、泣くまでイジり倒してやるからな」
豪勢が名残惜し気に襖を覗き込むが、もう誰も居ないようだ。
「…ま、よかったのではないか。あの男が家督を継がなくて。呉、えらいことになってただろうなぁ」
白頭巾が再び笑いながら崩れ落ちた。端正は深く、深くクッションに沈み込んだ。返す言葉もないようだ。



DJマキシマムが何処に住んでいるのかは知らないが、ここ以外にも『彼ら』の出る部屋があることを知った。


[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ